登録人物優先AFは、用途によってはとても便利
もうひとつ特徴的なのは、EOS R6 Mark IIIでは人物の顔を登録して、その人物を優先して追いかけることができる。

たとえば、子どもの運動会や学芸会で、自分の子どもを優先してフォーカスさせるとか、スポーツで撮りたい選手を追い続けるということができる。
ラグビーやサッカーだと、活躍選手の顔を撮ろうとすると、ディフェンダーの背中の方にピントが引っ張られてしまうことがよくある。自分のチームの注目選手を登録しておけば、撮影しやすいのではないだろうか?
というわけで、またクリーンファイターズ山梨と、その敏腕広報である鈴木正義さんの協力を得て検証した。

こちらは、明らかにMark IIIに優位性がある。
登録した選手を追い続けてくれるのは非常に撮りやすい。


レンズはRF100-400mm F5.6-8 IS USMなので、それほど手前の選手がボケてないが、もっと明るいレンズを使えば、手前の選手をボカしていい感じの写真が撮れそうだ。
スポーツ写真では、非常に役に立ちそうな機能だ。
懐事情さえ改善されれば欲しいところ……
というわけで、EOS R6 Mark IIIは非常に魅力的だが、筆者の使い方としては「Mark IIはまだ戦える」「追加で27万円は無理」という結論に到達した。
もちろん、仕事として写真を撮ってる身としては、3年間酷使したカメラを交換しておいた方がよいということはよく分かっている。そういうことも含めて、買い替えるべきなんだろう。
しかし、イスやiPhone 17 Proを買ったり、カタールにF1を観に行ったり、18年も乗ってるクルマの車検に40万円ほどかかったり、という個人的な懐事情もある。つまりは、タイトルの疑問に応えるなら買い替えるべき……なのだが資金がない。お仕事お待ちしています……というのが結論だ。
(村上タクタ)