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「変えるべき」か「守るべき」か? ギャバン復活で考える、特撮リメイク成功の鍵

「変えるべき」か「守るべき」か? ギャバン復活で考える、特撮リメイク成功の鍵


『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』のルーツとなる、『宇宙刑事ギャバン』Blu-ray BOX 1(東映)

【画像】「えっ」「むしろシャリバンでは?」これが元祖「宇宙刑事」と新作『ギャバン』の比較画像です(6枚)

「リメイク」に対しファンの意見はさまざま

 2025年11月に入って、スーパー戦隊シリーズの後番組として『宇宙刑事ギャバン』が復活するという報道が流れていました。公式である「東映」からの情報でないことから慎重な姿勢の特撮ファンも多数いましたが、ついに公式である東映から『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』というタイトルが発表されました。

 同作は新たな特撮ヒーローシリーズ【PROJECT R.E.D.】の第1作という位置づけで、「赤いヒーロー」が活躍する新たな特撮映像シリーズを展開するとしています。さらに、今後放送されるさまざまな作品がクロスオーバーすることで、それぞれの世界観に奥行きをもたせ、多面的展開を行うといいます。

 このように作品世界とシリーズコンセプトが先に提示されたことで、新しい「ギャバン」と思われるメタリックレッドのボディはファンにとって大きな「燃料投下」となったようです。早くもさまざまな意見がSNSにあがっています。

 さまざまな意見が集まるのは、リメイク作品には付き物といえるかもしれません。人によって「変わってもいい部分」と、「変えてほしくない部分」はさまざまだからです。制作側にとって、どこをクローズアップして、どこを削るかという作品の魅力の取捨選択は難しい問題でしょう。

 そして、過去にリメイクで評価を得た作品は数えるほどしかありません。大多数のリメイクは、原典作品と比べられ、ファンから「やってほしくなかった」という評価となります。

 それではどうしてリメイク作品が制作されるかというと、大きくふたつの理由があります。ネームバリューのある作品の方が、もともとのファンが多いことから新規作品よりも期待値が見込めること、そして制作側が自分の好きだった作品に関われるという欲目でしょう。

 そう考えるとリメイク作品は期待できないと思う人もいるかもしれませんが、過去の特撮作品を振り返ってみると、意外な「ふたつの光明」がありました。


『仮面ライダークウガ』は、「仮面ライダー」シリーズ復活を成し遂げた。画像は「仮面ライダークウガ一挙見Blu-ray」(東映)、2025年12月17日発売予定

リメイク作品の「成功例」から学ぶべきものとは?

 リメイク作品の意外な光明とは、「大胆な改革」を伴う、時代にあわせた作品作りといえるでしょう。

 そのように考える根拠が、過去に成功した『ウルトラマンティガ』と『仮面ライダークウガ』にあります。ともに、長期にわたって休眠していたシリーズを活性化した作品でした。そして、「過去のリメイクというわけでない」ところがポイントです。

 この2作品の共通点は、シリーズの「常識である部分」を時代に合わせて改変したことです。こういった改変はファンの好みが分かれるところですが、『ティガ』も『クウガ』も従来のファンの高評価を集めただけでなく、新世代のファンも獲得しました。

 そこで『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』というタイトルに注目すると、従来の「宇宙刑事」シリーズとは大きく異なる印象を受けます。東映とテレビ朝日の公式サイトに掲載された同作の発表内容には、「(宇宙刑事ギャバンの)革新性は受け継ぎつつも、まったく別モノ」になると明記されています。あくまでも筆者の予想でしかありませんが、大胆な設定変更もあり得ると見ています。

 特撮とはジャンルが違いますが、ガンダムシリーズも『機動武闘伝Gガンダム』や『機動戦士ガンダムSEED』など、従来とは異なった作風の作品が生まれたことがターニングポイントになりました。

 そう考えると、『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の作風や設定が従来と大きく異なっても、それは今後のシリーズ展開を考えた時には必要な「通過点」と考えることができます。従来のファンにとっては、最初は受け入れがたい部分も出てくるかもしれませんが、じっくり行く末を見ていくことがいいのかもしれません。

配信元: マグミクス

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