ここ数ヶ月、冷凍たこ焼を狂ったように食いまくる生活をしている。
間違いなく人生で一番食べているが、それでもイケちゃうのがたこ焼のスゴいところ。せっかくなのでもっともっと食べたい! なんなら店舗でも食べてみたい!!
ってことでやってきたのが「たこ家道頓堀くくる」である。
名前を聞いたことある人も多いだろうし、道頓堀に本店を構える知る人ぞ知るたこ焼……なのだが、実を言うとたこ焼白帯の私はこれまで体験したことがない。
初めてお店に行くにあたり大阪出身の知人に くくる について聞いたら「美味しいよ」「明石焼もうまいで」と秒で返ってきたから、きっと冷凍食品じゃ味わえないようなクオリティなのだろう。
ドキドキしつつ、カウンター席が少しある店内へ。メニューを見ると「たこ焼」「明石焼」さらには「匠のたこ焼」なんてものまで。それから……
ちょい飲みセット(1050円)という最高なものがあったので迷わずチョイス。たこ焼6個入りで缶ビールかハイボールを選べて、私はビールにした。
あとは飲みつつ、たこ焼を待つだけ……だったのだが、ここで驚いたのが周囲のお客さんであった。というのも、キャパこそ狭いものの私以外全員がガチンコの関西弁だったのだ。
東京にいるのにまるで大阪にいるかのよう。偶然だろうけど、やっぱり関西の人はたこ焼にこだわりがあるんだなぁ〜。
そんなことを考えていたら、数分後にやってきたたこ焼がこちらだ。見るからにフワトロしていて「大阪のたこ焼」だというのがよく分かる。カリカリなど邪道。そう言わんばかりだなぁ……って、オイオイ!!
トロトロすぎて爪楊枝で持てないッ……! マジかよ、マジかよ!!
食べる前からヤバいくらいトロトロなのが分かってしまったが、食べたらまたこれが格別。こんなにもトロトロなたこ焼を食べたのは人生初でもう最高としか言いようがない!
アツアツで出てくるから美味しいのは当たり前だとして、一般的にイメージするたこ焼を軽く凌駕。サイズも全体的に大きいし、そしてソースとマヨ、ほのかな鰹節……と周囲をまとうものどれをとってもしっかり美味しかった。
もちろん中のタコもどでかくて食べ応えがハンパない。全方位で高得点をマークするだけに、1個あたり100円くらいするのも納得。これはいいものだ。
加えて紅生姜との相性もいいし、ビールとも合うのだからもはや無敵で終始トロトロにおぼれっぱなし。これが大阪のたこ焼か……!!
これまで味わったことないたこ焼にただただ衝撃。こうなるとくくるの明石焼も気になって仕方ないので、後日またお店へ向かった。
ノーマルとネギの「はーふあんどはーふ(4個ずつで980円)」を食べてみたら……
なるほどなるほど。たこ焼とはまた別の顔を覗かせてきた。なんというか優しい味で、上品な卵が口の中へ広がっていって1つまた1つと欲しくなる。
また、だし汁につけて食べたらウマさのギアが上がる。個人的にはたこ焼派だが、濃い味が苦手な人はこちらの方を食べたらよさそうである。
それにしても、くくるってこんなにも美味しいものだったとは。冷凍食品のたこ焼と比べるのはあんまりかもだが、間には圧倒的な差が存在した。
さすが店舗。そう思うと同時にさすが大阪とも思うたこ焼だった。近いうちにまたくくりたい。
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
