マクラーレンは最終戦アブダビGPでは、ドライバーの片方がタイトル争いの可能性をなくしていた場合にのみ、チームオーダーを検討するとしている。
2025年のF1タイトル争いはマクラーレンがリードする中、彼らはランド・ノリスとオスカー・ピアストリのふたりを一定のルールの中で自由に競わせてきた。
そしてラスト2戦となるカタールGP時点で、首位はノリス。ピアストリは24ポイント差で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)も同じく24ポイント差に並んでいる状況だ。
カタールGPの直前、ラスベガスGPでマクラーレンはマシンのプランクが規定以上に摩耗してしまった結果として失格となり、タイトル争いではフェルスタッペンに一気に接近を許してしまった。そのため、現ポイントリーダーのノリスを優先的に支援するかどうかという疑問が再び浮かび上がってきた。
ただマクラーレンは少なくともドライバーふたりにチャンスが残っている状況で、チームオーダーを発動するつもりはないという。
「今、我々は1戦1戦を戦っている状況だ。今回のレースを終えたときにチャンピオンシップをリードすることのできるドライバーをふたり抱えているんだ」
マクラーレンのザク・ブラウンCEOはスカイスポーツF1にそう語った。
「その状況で、ふたりにチャンピオンシップ首位を狙う平等なチャンスを与える以外、何ができるというんだ?」
「もし(最終戦の)アブダビに向かう時点で、片方がタイトル獲得のチャンスがない状況になったのであれば、もちろんもうひとりを助けるよう求めるだろう」
「しかし、アブダビにチャンピオンシップリーダーとして乗り込める可能性を持つ2人がいる以上、カタールで彼らを自由に戦わせないというのは全く馬鹿げている」
なおピアストリはカタールGP前にチーム側とチームメイトの援護について話し合っていたと認めているが、援護は断っている。そしてブラウンCEOはその話し合いについて、次のように語った。
「我々はあらゆることについて話し合う」
「それこそが、ドライバーたちやアンドレア(ステラ/チーム代表)、私自身、そしてチーム全体との間に、とても良い仕事の関係を築けている理由のだと思う。何かを隠したりはせず、話し合うんだ」
「”象”がいるなら、それを知らないふりなんかはせず、我々は話し合う。あの言い回し(elephant in the room=部屋の中の象:誰の目にも明らかであるのに気が付かないふりをする問題などを指す)がどこから来たかは知らないがね。それに、象を侮辱するつもりはない」
「まあ、つまり我々はその件については話し合った。臆することなく、ストレートにね。そして、かなりはっきりしている」
「我々にはタイトルを獲得できるドライバーが2人いる。だから状況が変わるまでは、何も変えるつもりはない」

