・錦市場へ行ってみた
さて。この日最後に訪れたのは、400年の歴史があり「京の台所」と呼ばれる錦市場。
平日の夕方で閉まっている店があったにも関わらず、この場所もやはりインバウンド観光客ばかりで知らない言語が常に耳に飛び込んでくる。
人の多さとは別に気が付いたのは、錦市場に並ぶお店の種類の変化だ。
筆者の記憶の中にある10年ほど前の錦市場は、観光客が多いとはいえ、野菜やお惣菜など地元の人が日常の買い物をする店がまだ残っていた。
しかし今はインバウンド客に向けた “日本っぽい皮を被ったギラギラとした飲食店” が多い。店先にはキャビアやウニを載せた和牛串や、寿司、天ぷらなどの見本がズラリと並べられている。京の台所は消えつつあった。
・京都のキャパシティは……
ここまで観光地をまわった筆者は思った。ひょっとしたら、京都の観光客は以前よりも減っているのかもしれない。だけど、今だって十分過ぎるほど多いよ。
街はすでにキャパシティを超えているように感じられた。
日本に興味を持ってくれる観光客の皆さんには何の罪もないし、日本経済のために今後も是非旅行に来てほしい。
だが、このままでは地元の人たちの生活やインフラが崩壊してしまうのも時間の問題……いや、すでにもう崩壊してしまっているのかもしれない。
以前から「市バスが混み過ぎて地元の人が使えない」といったニュースを聞いたことがあったが、この日の筆者はまさにその惨状を目の当たりにしてしまったのだろう。
この先 日中関係が回復したとして、京都の街はどうなってしまうんだろうか。興味本位で訪れただけだったハズなのに、数えきれないほどの人の顔を見て、混雑に揉まれ、どっと疲れ果てた一日となった。
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
