☆ブレイクの若手内野手
「優勝はできなかったですけれども、一軍に来てからよく戦ってくれた。来季はレギュラーを掴みに行って、勝ちに貢献してほしいと言われました」
1200万アップの契約更新を終えた林琢真は、球団から労いと期待を寄せられたと頷いた。
ルーキーイヤーから即戦力として65試合に出場し、CSでも1番ショートでスタメンとレギュラーを掴みかけたが、昨年は森敬斗らの後塵を拝し、サブとしての役割に甘んじた。しかし今シーズンは肉体改造に勤しむなどオフから鍛錬を積み、途中肉離れで離脱した時期もありながらも自己最多の95試合出場と頭角を現した。また5月9日にはカメラマン席に飛び込みながらダイレクトキャッチの超ファインプレーを披露後に、サヨナラヒットを放つなどインパクトのある活躍も見せた。
さらに牧秀悟が離脱した8月以降はセカンドに入り、堅実な守備力でもチームに貢献。CS争い真っ只中の9月は打率.267、出塁率.309、得点11とチームの快進撃の立役者となった。その後クライマックスシリーズではファウルで粘る嫌らしさも存分に発揮し、存在感を見せつけることにも成功。最終的には自己最多の95試合出場で、打率.244、ホームラン2、打点20、盗塁11といずれもキャリアハイをマークした。
「今シーズンは3年目で一番試合に出られたシーズンだったので、監督コーチに感謝したいなという気持ちがありますね」としつつ、グラウンドに立つことの重要性を再確認できたと振り返る。
「試合に出る中でなるほどと思うことが多かったですし、ベンチに居るのと実際にプレーしているのではぜんぜん違うと思うので。試合に出る中での失敗、成功を多くできたなというのがあります」
昨年は10キロ以上増量したことで「そこはすごく良かったです。やっぱり打球速度も上がりましたし、結果的にホームランも打てて」とパワーアップによる効果を実感できた。ただし、「いいところもある反面、それに対する対策もやっぱり必要だなっていうのは感じたので。ただデカくするだけじゃなくて、動きに直結することだったり、うまく活かせるようなトレーニングをしたいなと思ってます」と今年怪我で離脱してしまった自戒も含め、より効率的に動いていくと告白。それを踏まえ自主トレでは「やっぱり1人で戦っていく世界。グラウンドに出たら1人ですし、自分で考えて試合でも戦いますし。色々と何が必要なのか、どうしたら良くなるかを自分で考える力をつけたいと思ってます」と敢えて孤独な道を選び、最適解を探っていく覚悟を示した。
☆“ハマの牛若丸”を目指して
今年は牧の離脱の関係でセカンドが多かったが、来季は「自分的にはショートで行きたいです」とターゲットを絞る。
そこには来季から一軍のコーチとなる藤田一也の教えがあった。「今年の自分を振り返ると、プレーが軽く見えたり、見え方が良くないことがありました。もっと丁寧にアウトを確実に取れることですね。ファインプレーより堅実に。あそこに飛んだら、もうピッチャーは歩いてベンチに帰れるぐらいの安心感をチームに与えられるような守備をしたいと思っていました」と理想を掲げていた。
すると「一也さんもそう思っていてくれていました。堅実に固く泥臭く守るっていうところを目指していたので、今の自分の守備像とすごくマッチしている感じがあって。一也さんとそういう話をしていて、教え方もしていただいているので、そこを目標にしています」と名手との二人三脚で守備力向上を図る。いずれは「そんなに甘いものじゃない」と前置きしつつも「そうなれたらいいですね」と“ハマの牛若丸”の襲名も狙っていく。
打撃面でも「ただ打つだけじゃなくて、バントだったりチームの作戦だったり、監督がしたい野球ができるようになりたいです。こいつにならどんなサインを出しても大丈夫っていうような選手ですね」と、相川新監督の望む“細かい野球”にも対応する歯車として機能していきたいと前を向く。背番号00が掲げる“林革命”の第二章は、守備力と野球IQを磨き「143試合ショートで」という野望の実現だ。
取材・文●萩原孝弘
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