
ものまね芸人・こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 婚活ダイアリー』。
マッチングアプリで39人目に出会って真剣交際していた元カレえびおくん。復縁したかった日々が報われたかのように、突然、彼からの電話。もしかして、私とヨリを戻したがってる!? いよいよ再会の時が来ました。私は喜びに満ち溢れるかと思ったのですが…。
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■勇気を出して「1年、絶対に連絡しないぞ!」と決めたら、1年後に向こうから連絡がくるなんて。ただ「まだ、あの家住んでるの?」と聞かれ、住んでると私が答えてから進展がない。なんだったの? ただの様子見? 「よし、新彼氏は出来ていないと…」と確認済みってこと?
なんだかムカつくな…と思いながらも、やっぱり会ってみたい。この時、たまたま落語のお誘いがあり「友達も連れてきていいよ」とのことだったので、勇気を出して誘ってみました。すると「えー、こんな機会なかなかないから行こうかな」と返信。やっぱり。
もう、素直じゃないなぁ「こんな機会なかなかないから」じゃなくて、私に会いたいから来るんでしょ。まぁ、素直じゃないのは私もなのですが。
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■見返したい落語の日、つまり再会の日が近づくにつれて、純粋にえびおくんにまた会えるという喜びよりも「見返したい」という復讐心のほうが大きく湧き上がっていました。だってあんなに頑張ったのに、フラれた。そんな気持ちがまた残っていました。少しは見返させてよ。自分だけが被害者だと言いたいわけではありません。でも、この1年頑張ってきた。変化したところを見せたいじゃないか。
この日に向けて私がやったことは、見た目のイメージチェンジ。ありがちですが驚かせるには見た目の変化がわかりやすい。えびおくんは黒髪のナチュラル女子が好きですが、あえてブリーチして明るい髪にしました。さらにメイクもナチュラルではなくカラーを使いました。服装もシンプルだけど派手な部分も取り入れました。私、垢抜けたはず。これで前のイメージとは違うし、かわいくなったはず。
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■再会の前に、デートそんななか、以前マッチングアプリでデートした男性から「またご飯行きませんか?」と連絡をもらいました。この男性に感謝しました。なぜなら、婚活は同時進行しなさい、という方々は「同時進行したほうが余裕が出る。結果、モテる」みたいなことを言っていたからです。これは使えるぞ。
その男性に「ランチしましょう」と返信。もちろんその男性と会うのも楽しみですし、あえて、えびおくんと再会する時間の数時間前にデートを入れ込む。これで見た目もチェンジ&モテてるという2つが成り立ちました。すべての段取りが完璧に出来上がっている。
見た目も変化、精神的にも余裕あり、本番が楽しみすぎる…。
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■いよいよ当日まずは、再会の前にランチデート。本当に失礼な話なのですが、いっさい覚えていない。結局、この後午後2時に落語のホール入り口で待ち合わせするえびおくんのことで頭がいっぱいになったのです。ランチはビュッフェだったのですが、目の前の彼に集中するためにいつも以上に胃に詰め込みました。
ランチ後、彼の話をほぼ聞いていなかったため罪悪感を覚え、カフェに移動しギリギリまで彼とおしゃべりしました。この彼とはまた後日ゆっくり会うことにしました。
ついに落語のホールへ移動。メイク直し。私は変わった。かわいくなった。ドキドキが止まらない。私を見た途端、えびおの瞳孔よ、開くがいい! えびおくんはもう待っていました。私は少し背筋を整え「あ、お待たせー」と冷静に登場しました。すると、なにも返事をせず、ただただ私を見ていました。
エレベーターに乗って4階を押し、まだ会話を交わしていない私たち。そして彼はずっと私を見ている。これは…本当に私の外見が変わって驚いているのか?
入り口に着くと、知り合いがチケットをもぎっていました。すると、この知り合いがあまりにも素晴らしいファインプレーをかましてくれました。「おー、まほちゃん、久しぶりだね、なんか…綺麗になったね」。ありがとう…! この人に誰か賞金を差し上げて! えびおくんの前で「綺麗になったね」発言なんて、こんなに心の中でガッツポーズしたことはない。
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■チラチラ見てくる元カレ会場に入り、席についてからやっと会話したのは「ちょっとトイレ行ってくる」でした。私が立ち上がってもチラチラ見ているえびおくん。イメチェン&余裕の精神が効いているのか。そして、ここにきてビュッフェの満腹により睡魔が襲いそうになりました。「お腹いっぱいで寝ちゃいそう」と言うと、えびおくん「これから長い時間見るのに食べ過ぎるなんて…」。
あ、なんだかこのセリフ久しぶり。えびお特有の「こうするべきだ」と論ずる感じ。今、彼を冷静に見れるからか、私はこういうところに違和感を覚えていたのかもしれない。でも、今はそんなことより落語とえびおに集中したい。
終演。落語は本当におもしろくて私達の気まづい空気はほどけていました。演目を振り返って笑い合いながら本当に来てよかったと言ってくれるえびおくん。いい感じ…これ、まだ話してみたい。「このあとカフェ行かない?」。
いよいよ、向き合ってトーク! これからの私たち、どうする? 話しているときも笑顔、ときおり声を出して笑う私たち。でも…なんか見た目変わった? 前もっとカッコよくなかった? そして私自身もいくらイメチェンしても中身は変わっていなかった? 続く!
太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。
