『ザ・リーヴPresents TEAM NOAH JUDGMENT』神奈川・横浜ラジアントホール(2025年11月29日)
○小峠篤司&モハメド ヨネ&大原はじめ&Hi69vs藤田和之&谷口周平&晴斗希&菊池悠斗×
ユニット『TEAM NOAH』の解散か、継続かを占う横浜大会が開催され、“継続"の道が選ばれた。潮崎豪に代わってリーダーに就任した小峠がメインを締め「100年でも200年でも続けたい」と不屈の闘志を燃やした。
9月末に潮崎が退団。“I am NOAH"を名乗る大将を失い、その存在意義が揺らいでいた『TEAM NOAH』だが、改めて『LIMIT BREAK』の流れをくむTEAM NOAH興行を開催して“継続か、解散か"を決めることになった。
モハメド ヨネ、小峠篤司、大原はじめ、Hi69のTEAM NOAH4選手が全員1日2試合に臨んだ全5試合。メインでは4人が組んで、藤田&谷口&晴斗希&菊地組と8人タッグマッチで対決した。
いきなり藤田から「潮崎はどうした? 潮崎は?」と突っ込まれ、序盤から小峠が徹底して捕まる厳しい展開。藤田に逆片エビ固めで絞め上げられ、谷口にはバックドロップでエプロンに叩きつけられた。それでも谷口にランニングヘッドバットを叩き込んで打開したが、終盤には菊池のトペコンヒーロ、スワンダイブ式ミサイルキックの猛攻を浴び、敗色がちらついた。
それでも小峠はかつてのパートナー・原田大輔ばりのニーアッパーで突破口を開いた。すかさず延髄斬り、コウモリ吊り落としとたたみかけると、最後はキルスイッチで菊池を脳天から突き刺して3カウントを奪った。
徹底的に受けきってボロボロとなりながらも、意地のメイン勝利。決勝打を放った小峠は、そのまま神妙な面持ちでマイクを握った。
「TEAM NOAH JUDGEMENT、継続か、解散か。結論は………」と切り出してから、「続けます!」と宣言。場内もどっと沸き、激励の小峠コールに包まれた。
「会社に横浜ラジアントホールをおさえてもらった時、マジで俺たちははこの大会を解散大会にしようと思っていました。でも、いろんなことがあって、なんでここまで続けてこられたんやろう…って考えた時、一緒に戦ってくれる仲間がいるから、俺たちのユニットにはキャリアや経験があるからだと思った。解散するのは簡単、続けるほうが難しい、だから俺たちは続けるんですよ」と訴えかけ、場内も拍手喝采に包まれた。
続けて「あと少しだけ、続けます。あと少しがどれくらいなのか期間は決まってない。首の皮繋がったギリギリのところで続いてきてるから。明日かもしれんし、10年、20年続くかもしれない。でも俺は100年でも200年でも続けたいと思ってます!」と不屈の闘志を燃やして、場内はさらなる歓声に包まれた。
傍らのヨネも「Hi69が帰ってくるまで、(TEAM NOAHを)絶対やめないと思ってたから。帰ってきてやめるワケにもいかないだろ!」と笑顔。難病に打ち勝って帰ってきたばかりのHi69も「怪我して休んでる時、一人が抜けて、俺の気持ちも正直抜けました。でも、今の気持ちは潮崎、クソ喰らえ!」と公然と言ってのけた。
この日の第1試合で小田嶋大樹と15分ドローを展開した大原(教職課程履修中)も「TEAM NOAHの大会じゃないとできないこと、本戦ではできないことをやるのも役割だと思う。このリングでしか摂取できない栄養素がある。このリングを守ることはめちゃくちゃ大事だと思うんです。リング内も外もこれからは教育に力を入れていきます。大樹、15分とはいわず、また30分でもやろうな!」と呼びかけながら誓いを立てた。
最後は小峠が「改めて本日はお集まりいただき、ありがとうございました。今、TEAM NOAHにはまとめる人間いないんで、自分が責任持ってリーダーやらせてもらいます。頼りないリーダーですけど、責任もけじめも全部とりますんで、助けてもらうことも多いと思いますけど、全部矢面に立ってやっていきます」と新リーダー就任を公式に宣言。「これからもTEAM NOAHをよろしくお願いします!」と深々と頭を下げて締めくくった。潮崎離脱は四者四様で存在意義を問い直す契機に。TEAM NOAHの“第2章"が始まった。
【試合後の小峠&ヨネ&大原&Hi69】
▼小峠「ありがとうございました。まあ、でも言いたいことは全部リング上で言ったんで。逆に今、心晴々で気持ちすがすがしいというか。何かホントにこうなった以上、もうあとはやるしかないだけなんで。やるしかないっていうのは我々の得意ムーブなんで」
▼ヨネ「そうだね」
▼小峠「壁があろうがとことん前に進むだけなんで。うれしいです、一緒に賛同してくれるメンバーがいるんで。同じ方向を向いてます。同じ意思で戦っていけるのが本当にうれしいです」
▼ヨネ「それが一番大きいね」
▼小峠「一緒に戦っていきましょう。言いたいこと言ったんで、リング上が全てです」
――ユニットとしてやっていきたいことは?
▼小峠「やっていきたいことっていうか、やってきたことの方が意外に多くて。TEAM NOAHを結成して、ホントにNOAH本隊って言ったらおかしいかもしれないけど、選手とかもいる中で自分たちと他の選手だけで興行を作り上げてきたっていうのもたぶん…」
▼ヨネ「今までないんじゃない?」
▼小峠「TEAM NOAHだからこそLIMIT BREAKってものもできたし。ホントにここ2年で、自分もキャリア20年の中で初めてやったことっていうのが多かったんで。それをここでなくすのはどうなのかなって。今までのこの2年でやってきたことはこの20年の中でいっぱいあったし、でもこの先まだできることもまだまだいっぱいあるんじゃないかなって可能性も感じたんで。解散するよりも全然やっぱ難しいことに挑戦していきたいですからね。存続、続けていくことの難しさもどんどん伝えていきたいと思うんで、頑張っていきます」
▼ヨネ「リーダー、やっぱり大会名が大事じゃない?」
▼小峠「大会名どうしましょう? 」
▼ヨネ「キルスイッチじゃあ…」
▼小峠「キルっていう言葉がね…」
▼ヨネ「大会名にそぐわないか」
▼小峠「昨日も新潟で何かスタイリッシュなオシャレなカッコいいチームができたんでね」
▼ヨネ「爆誕したね。ウチらと真逆の」
▼小峠「俺らなんか毒されど根性軍団みたいな(苦笑)」
▼ヨネ「泥水すすりたい隊(苦笑)」
▼小峠「そんな大会名で行きます?」
▼ヨネ「雑草の大輪とかいいんじゃない?」
▼小峠「LIMIT BREAKすらおしゃれすぎたんじゃないかなって」
▼ヨネ「そうそうそう。TEAM NOAHもあれかもしれないな。ドクダミ草とか」
▼小峠「魁!男塾で出てきそうな名前を付けていきたいなと」
▼ヨネ「そういう名前でいこうか」
▼Hi69「いいんじゃないですか」
▼小峠「そうですね」
▼ヨネ「大会名も募集したり、ユニット名も募集したり。ホントに自由に楽しく、みんなの頭の中にあるプロレスっていうのがどんどん降ってくるようなね。ファンの人の頭の中もそうだし、俺らの頭の中もそうだし、そういうのが降ってくるようなリングづくりしたいと思います」
▼大原「売店行きましょうか」
▼小峠「先生、そうですね。ホントに気持ちよく戦って…」
▼ヨネ「泥水リーダー」
▼小峠「頑張っていきましょう」
▼ヨネ「泥水すするぞ」
▼小峠「よし、泥水すすって頑張っていきましょう!」
▼全員「TEAM NOAH!」
▼小峠「毒されど根性軍団…」
【晴斗希の話】「僕がホントにNOAHにかかわることができたのも、このTEAM NOAHさん、そしてLIMIT BREAKがあったからだと思ってます。まだまだこれからもやり続けて欲しいし、僕もNOAHの一員になったからには、NOAH側として外敵とぶつかっていきたいと思いますので、これからもプロレスリング・ノア、晴斗希に注目しといてください。Keep your eyes on me、目を離すなよ」

