F1第23戦カタールGPの公式予選がルサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれた。ポールポジションを獲得したのはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)で、角田裕毅(レッドブル)は16番手だった。
タイトル争いも佳境を迎えた2025年シーズン。F1スプリントが終了した時点では、ランド・ノリス(マクラーレン)が396ポイントでランキングトップにつけており、スプリントを制したピアストリが22点差の374ポイントで2番手、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が25点差の371ポイントで3番手。ピアストリとフェルスタッペンにとっては、最終戦に望みを繋ぐためにも是が非でもノリスよりも前のポジションで予選を終えたい状況と言えた。
Q1:角田まさかの敗退
まず18分間のQ1がスタートすると、全車がソフトタイヤでコースイン。ソフトの残りセット数に余裕のないドライバー、Q1突破が堅いドライバーらを中心に、約半数がまずはユーズドタイヤでタイムを出しに行った。
最初のアタックでトップに立ったのは、ここまでFP1、スプリント予選、スプリントと全てのセッションをトップで終えているピアストリで、中古タイヤで1分20秒739をマークした。ただセッション残り10分を切ると、新品ソフトを入れたドライバーがこのタイムを上回っていった。
各車比較的早いタイミングで新品タイヤでの1回目のアタックを実施。マクラーレン勢が順当にワンツーを占め、早々とピットへ引き上げた。一方スプリント予選で5番手、スプリントで5位と好調の角田は1回目のアタックでタイムが伸びず、ノックアウトゾーンの17番手まで落ちた状態でラストアタックを迎えた。
角田はラストアタックで1分20秒761というベストタイムを刻むも、ライバルに次々上回られてしまい、最終的に16番手まで落ちてまさかのQ1ノックアウト。F1スプリントでの好調から一転して厳しい結果に終わった。チームメイトのフェルスタッペンとはコンマ3秒未満の差だが、超僅差の予選セッションにおいては生き残るに十分ではなかった。
トップ通過は1分20秒074をマークしたジョージ・ラッセル(メルセデス)。Q1敗退は16番手から順に角田、エステバン・オコン(ハース)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、フランコ・コラピント(アルピーヌ)だ。
Q2:ピアストリ驚速タイム
15分間のQ2では、まずフェルスタッペンが新品タイヤで1分20秒142というタイムを刻みトップに。しかしピアストリは1分19秒650と、それを大きく上回るタイムを叩き出し、カタールのトラックレコードを更新した。しかもタイヤはユーズドという表示……まさに絶好調と言えた。
一方でノリスはピアストリ、フェルスタッペンに次ぐ1分20秒146の3番手タイムを出したが、ターン10でのトラックリミット違反でこれが抹消となってしまい、後半にアタックをし直す必要があった。ただ終盤にはしっかりと1分19秒台のタイムを出し、ピアストリとフェルスタッペンの間に割って入る2番手でQ2を突破した。
Q2敗退となったのは、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、リアム・ローソン(レーシングブルズ)、オリバー・ベアマン(ハース)、ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)だった。
Q3:ピアストリがノリスを逆転
12分間のQ3でセッション開始と共にコースに出ていったのは、タイトルを争う3人を含めた6人。まずはノリスが新たなコースレコードとなる1分19秒495でトップに立つと、ピアストリはセクター2、3で最速タイムをマークしながらもわずかに及ばず1分19秒530。フェルスタッペンはギリギリ1分19秒台にタイムを入れるもマクラーレンの2台とは開きがあり、ラッセルに割って入られたことで4番手となった。
カルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)のマシンから脱落したと思われる落下物の回収のため赤旗が出されたが、ほどなくしてセッション再開。残り3分半というところで最初にコースに繰り出したのはラッセルで、ノリスもそこに追随。そこから約1分後にピアストリ、フェルスタッペンらもコースに出ていった。
前のラッセルに続いてアタックに入ろうとしていたノリスだったが、ラッセルはもう1周ウォームアップを入れるシークエンス。呼吸が合わなかったノリスは、勢いをつけてアタックに入ることができなかったからか、途中でアクセルを緩め、ピットに戻ってしまった。
そんなノリスを尻目にピアストリは最速ペースで周回。1分19秒387までタイムを更新し、逆転でポールポジションを手中に収めた。2番手はラストアタックができなかったノリスで、3番手はフェルスタッペンだった。
ちなみに、仮にこの順位のままで決勝を終えた場合、最終戦に向けてノリスとピアストリのポイント差は15に縮まり、フェルスタッペンは逆転王座の可能性を失うことになる。
4番手、5番手にはラッセル、アンドレア・キミ・アントネッリのメルセデス勢が続く。6番手以下はアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、サインツJr.、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)という順だった。

