鉄不足は“雰囲気”にも表れることがあります
低体重で鉄欠乏がある方は、どことなく暗い雰囲気が漂うことがあります。こうした方に食事の保健指導をする際は、怒りや反発が返ってくることも多いため、言葉選びには特に注意します。
鉄欠乏はメンタルヘルスの土台をグラグラにしてしまう可能性があり、自覚の乏しい貧血でもここまで影響があるのかと思うと、本当に怖くなりますね。
幸せな毎日のために、まずできること
あなたが幸せになるために、鉄欠乏性貧血と指摘されたら、まず取り組むべきことは2つ。
(1)月経量のコントロールです。出て行ってしまう鉄と血液量を減らすこと。これは婦人科の先生と相談して、低用量ピル(OC)や別の薬を使用するのか、子宮筋腫などの過多月経になる疾患がないか、などを専門医の診察を受けましょう。
(2)身体にインプットする原料(鉄、たんぱく質、ビタミン)を増やすこと。必要であれば、医師が鉄剤の処方をします。鉄剤(内服薬・または注射薬)は、数か月ガツンと入れて、中止します。酸化物質なので、体内を錆びさせないように長く服薬することはありません。必ず医師の指示に従いましょう。

