・M-1への再チャレンジ
──最後にM-1初チャレンジで2回戦にコマを進めた経験を生かして、これからM-1をはじめとした賞レースについての意気込みを聞いてみた。
耕平「話は戻って、まだまだM-1にはチャレンジしていくんですよね?」
代打れおさん「もちろん、今年初参戦だったんで」
英治郎さん「なにせ、あと13回出れます」
耕平「なるほど、13回あればチャンスありますよ!」
代打れおさん「行けると思います。感触は掴めた気がするんで」
耕平「だって1回戦から2回戦に行けるのって、全体の10%ぐらいしかいないんですよね」
英治郎さん「そう、2回戦からが本番(笑)」
代打れおさん「いやいやいやいや、1回戦も本番だけど! ちなみに今回初めて大阪で漫才やったんですよ。全く知らないお客さんの前で」
耕平「お客さんの反応はどうでした?」
英治郎さん「マジで、ややウケ(笑)」
代打れおさん「でも、いい機会でしたね。自分たちが1年かけてきてて、結構いいネタだなと思ったのが、そこまで跳ねなかったので思い知らされました。もっとやらなきゃと……」
耕平「じゃあ最終的には、石垣の芸人さんとして当分はやっていかれるんですけど、賞レースを受け続けて結果を出して、ゆくゆくは全国区になれればって感じですかね」
代打れおさん「そうですね」
耕平「そして、れおさんは都会に魂を売るという(笑)」
代打れおさん「いや、言い方! でも、本当に売れたいですね」
英治郎さん「売れさせてください(笑)」
代打れおさん「お前、他力本願だな! まぁ、でも頑張って行きます」
耕平「今日は、ありがとうございました!」
──というわけで、インタビューは終了。今回、ババスペをインタビューさせてもらって、離島でお笑いをすることのメリットもデメリットもあるなか、それでも夢を追いかける姿勢に感銘を受けた。
飛行機代に何万円もかけて賞レースに挑戦し、月に1度は那覇まで行って他の芸人と切磋琢磨する。普通の芸人なら当たり前にできることが、離島ではすべてハードルになるということ。それでも石垣島にお笑いの文化を根付かせようとしている彼らの挑戦は、きっと島の人たちにとっても大きな希望になっているはずだ。
この日本最南端の漫才コンビが、あと13回というM-1への挑戦で結果を出して、いつか全国区で売れる日を楽しみに待ちたい!
