不倫は当然してはいけない行為ですが、それでも関係を断ち切れず苦しんでしまう人が多いのも現実です。「やめたいのにやめられない関係に陥りやすい」──これが不倫の厄介なところです。
では、不倫関係が長期化するのはなぜなのか。「終わらせたいのに終わらせられない理由」 はどこにあるのか。今回は探偵の視点から、不倫の期間や正しい終わらせ方についてわかりやすく解説します。
1.不倫についてのアンケート


不倫をしている立場になると、「世の中の不倫している人はどんな気持ちで続けているのか」 と自然に気になってくるものです。女性であれば、相手との将来や奥様の存在が頭をよぎり、「この関係に未来はあるのか」 と揺れる瞬間もあるでしょう。
一方で男性の場合は、「バレたら慰謝料は?」「離婚してくれるのか?」といったリスクや現実が心の負担になりやすく、決して心穏やかではいられません。
不倫中の人が抱えるこの“特有の不安”は、探偵への相談でも非常に多いテーマです。
不安で落ち着かないとき、気休めとして眺めてしまうのが 「不倫アンケート」 です。ネットで「不倫 アンケート」と検索すると、意外にも多くの調査結果が並び、つい自分と重ねて読んでしまう人は少なくありません。
今回はその中から、「不倫ノートブック」というアンケートサイトの結果を参考に、一般の人が実際どんな気持ちで不倫を続けているのか をイメージしていきたいと思います。
一般の人が実際どんな気持ちで不倫を続けているのか をイメージしていきたいと思います。
①不倫経験の有無

アンケートによると、不倫経験が「ある」と答えた人は 25.5%、「ない」と答えた人は 74.5% という結果でした。4人に1人が不倫経験者という数字は、思っている以上に多いと感じた方もいるのではないでしょうか。
大まかに言えば、電車に24人いれば6人は不倫経験者という計算 になります。これだけ見ると、不倫が“決して珍しいものではない”という現実が見えてきます。
※数値はR25の調査結果を引用しています。
②不倫期間の傾向

アンケートでは、最も多かった不倫期間が「1か月半〜半年」(27.4%)、次いで 「半年〜1年」(18.5%) という結果でした。このあたりの期間であれば、気持ちの変化や生活環境の変動など、何かをきっかけに関係を終わらせやすいタイミング だと考えられます。
一方で、「4年以上」と答えた人も全体の10.6% いました。後ほど詳しく触れますが、不倫期間が長くなるほど 別れにくくなるだけでなく、本人にとってのリスクも確実に大きくなる という特徴があります。
③不倫相手と知り合ったきっかけは?

職場・学校と答えた人が全体の半数以上の52.5%でした。その次に多いのがその他20.3%、そしてその次はなんと出会い系サイトで11.4%という結果でした。
2.できれば避けたい?不倫が終わるきっかけ
一般の方にも不倫経験者が多いという話をしてきましたが、では実際に どのようなきっかけで関係に終止符が打たれているのか。探偵への相談でもよく出てくる“別れのパターン”を紹介します。①離婚する勇気がなく、結局配偶者のもとへ戻る
もっとも多いのがこのケースです。短期間の不倫であれば“火遊び”として終わりやすく、当人としては 「戻る場所に戻っただけ」 と整理しやすいかもしれません。しかし、不倫相手からすると非常に残酷な結末です。一度、配偶者のもとへ戻ると決めたのであれば、二度と同じ関係を繰り返さないことが何より重要 です。再発すれば、家庭だけでなく自身の信用まで失うリスクがあります。
②職場でばれて噂になる
職場内での不倫は、「周囲の目にふれやすい」という最大のリスク を抱えています。勤務時間が長く、共通の同僚も多いため、わずかな変化でも噂になりやすい環境です。本来なら職場恋愛は祝福されることもありますが、不倫となると印象は一転し、一度ついたレッテルは簡単に消えません。最悪の場合、仕事そのものが続けられなくなるケースもあります。
③夫・妻にばれる

どれだけ警戒していても、スマホ・カバンのメモ・レシートなど、些細な痕跡から不倫は発覚します。完全な隠蔽はほぼ不可能と考えておくべきです。
不倫は法律上の「離婚事由」に該当するため、相手から 慰謝料・養育費の高額請求 を受ける可能性があります。軽い気持ちで始めた不倫が、一瞬で人生を揺るがすリスクに変わる典型例です。
④ケンカが増える
不倫のはじめは気持ちが盛り上がり、お互いの存在が刺激になります。しかし次第に、相手が配偶者や子どもに対して 罪悪感を抱え始めることで心に余裕がなくなる ことがあります。その結果、ちょっとした会話でも衝突が増え、「一緒にいて楽しくない」状態へ移行し、自然消滅に近い別れ方 になるケースも少なくありません。
