YouTubeチャンネル登録者数222万人(2025年11月26日現在)を誇るしぐれういさん。個人で活動しているVTuberのトップランナーのひとりです。
イラストレーターであり個人VTuberを兼業している彼女。ホロライブ「大空スバル」、ぶいすぽっ!「千燈ゆうひ」のママ(デザイナー)としても有名です。
ふわふわとした優しいトーンの声の持ち主の彼女。同時にざっくざっくと視聴者のマシュマロ(匿名の投稿)を千本ノックでぶん殴るようなキレのいいトーク術の使い手でもあり、その人気はとどまるところを知りません。
数多くのオリジナル曲をヒットさせているアーティストとしても有名なしぐれういさん。みなさんの推し曲はなんでしょうか?
しぐれうい、歌手デビューへの道のり
「女子高生」をこよなく愛する彼女は、生き生きとした少女たちのイラストで大人気のイラストレーター。VTuberとしては「お絵描きと女子高生が好きな16歳(仮)」というプロフィールを名乗っています(参考:BIOGRAPHY - しぐれうい - UNIVERSAL MUSIC JAPAN)。
デビュー当初は歌うことにあまり興味はなかったようで、実は1枚目のアルバム『まだ雨はやまない』を発表した際は「『“イラストレーターがアルバムを出す”ってなったら、あまりにも変で面白いな』と思ってお引き受けした」と、ノリで始めたことがインタビューで語られています(参考:音楽ナタリー「イラストレーター兼Vtuber・しぐれういにとって“歌うこと”とは──その意味を解き明かす」)。
しかし、1枚目のアルバムを聞いたことがある人なら分かると思います。最初から「イラストレーター・しぐれうい」は、まるで絵を描くように、音楽で自身の考える世界観やエンタメを表現することに長けていました。
一番最初に公開されたMV『rainy lady』はその原点とも言える作品です。この曲を聞く際にぜひ見てほしいのが、3分55秒過ぎくらいから入る、このMVの創造主「しぐれうい」からメッセージです。
「これまで想いを馳せながら、ラブレターを書くようにたくさんの少女を描いてきました。わたしが恋をしてきた少女たちを紹介させてください。」
歌われているのはひとりの少女の物語。歌っているのは、その少女の存在に恋をしたしぐれういさん、という構成です。
しっとりした雨模様を彷彿とさせるような少女の恋の物語を、柔らかくも愛情たっぷりの歌声で表現するしぐれういさん。彼女の創作のスタイルと世界観をそのまま音楽で表現した、まさに「イラストレーターによる歌」でした。
世界を巻き込んだ「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」ショック
同じ1枚目のアルバムに収録されていた楽曲『粛聖!! ロリ神レクイエム☆』のMVは、しぐれういさんにとってどころか、VTuber音楽界隈にとっての大事件的な作品になりました。
そもそも歌っているのは正確には「しぐれうい」さんではありません、「しぐれうい(9さい)」という別人の扱いです。
「しぐれうい(9さい)」は、2020年1月20日の配信「【雑談】昔の通知表や自作漫画を見つけてしまったので過去のわたしと対談する」で登場した、過去を振り返るためのロリ化した人物です。ところが、かわいすぎた。一気に話題になってしまいます。
IOSYS(まろん&D.watt)によって作られた、電波ソング感バリバリのこの楽曲は、MVが公開されるやいなや、各種SNSでバズリました。もともと踊ってもらう予定で作っていなかったダンスアニメーションを実際に踊ってTikTokやYouTube Shortsにアップする人も続出。「しぐれうい(9さい)」のかわいさは、どんどん独り歩きをはじめました。
とはいえこの曲がヒットしたのは、しぐれういさんのエンタメ精神が存分に詰まっているからに他なりません。かわいらしくも、ロリコンなお兄さん・お姉さんたちには辛辣というキャラクター「しぐれうい(9さい)」を、しぐれういさんが需要にマッチさせるかたちで、歌と映像で提供してくれました。
世界中でバズり続けたVTuber定番曲となり、すでに1.3億回再生(2025年11月26日現在)を突破するという偉業を成し遂げました。その後、「しぐれうい(9さい)」は3D化もしており、しぐれういさんのサービス精神旺盛な表現スタイルによってまだまだ活躍の場が広がっていきそうです。

