しぐれうい流、インターネット純文学
ノリノリなしぐれういさん楽曲作品のイメージをさらに加速させるように、2nd Full Album『fiction』では、しぐれういさんのハッピーな歌声を生かした作品がリリースされます。
歌い手・しぐれういさんとしての魅力がたっぷり詰まったこちらのアルバムは、彼女の配信スタイルを再現するかのような一面も見られ、話題を呼びました。中でもナナホシ管弦楽団による楽曲『うい麦畑でつかまえて』は、ファンの注目を集めました。
一気に人気を集めた要因として、しぐれういさんのかわいらしさはもちろんあるかもしれませんが、彼女はいわゆるガチ恋売りは一切していません。むしろファンとの馴れ合いはビシバシ切り捨てるスタイルを貫いています。ツンデレ要素はゼロです。「つかずはなれず 愛を込めて I hate you」という歌詞にあるように、しぐれういさんとファンのほどよい距離感の心地よさが、見事に表現された作品です。
ビシバシ切り捨てるスタイルと言えば、しぐれういさんに届くファンからのマシュマロには、「ういビーム」という文字を縦読みなどに仕込む、という定番小ネタがあり、しぐれういさんはそれを見て「ういビームだー! 殺せぇーっ!!」と突っ込むところまでが定番になっています。この『うい麦畑でつかまえて』には、しぐれういさん本人すらも公開されるまで気づかなかった「ういビーム」が作詞家によって仕込まれていて、本人もファンも驚愕した……というエピソードがあります。
一緒のアルバム『fiction』に収録されている「にゃるら・Aiobahn +81」による楽曲『ういこうせん』も、ノリの良いダンスフロア系の作品です。
昔の2000年代オタクカルチャー・サブカルチャーのメンタリズムを彷彿とさせるテンションが特徴なこちらの楽曲。まさにリスナーたちを煽り立てるフロアMCとしての、しぐれういさんのカリスマ性にあふれた作品に仕上がっています。
「ボクたち毎日働く 少女を夢見て輝く」という生活を歌う『蟹工船』ならぬ『ういこうせん』。『ライ麦畑でつかまえて』ならぬ『うい麦畑でつかまえて』と共に、インターネット・VTuber配信文化時代を象徴するような作品として大ブレイクしました。
しぐれういによるクリエイター讃歌
イラストレーターとしてのしぐれういさんを表現したMV作品としてアップされたのが『ひっひっふー』。じんによるノリの良いロックチューンです。こちらはクリエイターであるしぐれういさんが作品を生み出すときのエネルギーが、そのまま詰め込まれたような情熱的な作品で、「かおてぃっくと踊ろう 芸能も芸も 懊悩はそう 本能の炎」などのような激しい歌詞を高速でラップするパワフルな楽曲です。
しぐれういさん自身のクリエイターとしての矜持が見えるこの作品。圧倒的な文字量と3Dで作り起こされたしぐれういさんの姿がガンガン入り混じる映像も話題になり、数多くのジャンルで活躍するクリエイターたちへの讃歌的な一曲になりました。
いよわによる作詞・作編曲・動画の『勝手に生きましょ』は、しぐれういさんという「イラストレーター」であり「VTuber」である存在をさらに表現した作品です。
しぐれういさんがどのようなスタンスで活動し、イラストレーター・VTuberとして自己を表現しているのかの根幹の部分が、このMVを見ると伝わってきます。優しく滑らかな歌声ながらも、しっかりとした芯を持っているしぐれういさんのボーカルが、クリエイターとしての彼女自身の生き方をうまく表現しています。
しぐれういさんは他にも数多く楽曲を発表されており、いずれも「イラストレーターであるVTuberが歌う表現」としてのこだわりがある、魅力的なもの揃いです! みなさんの推し曲はなんですか?

