『BE AMBITIOUS〜秋闘乱舞〜』(2025年11月30日)
○KONOSUKE TAKESHITAvs青木真也×
IWGP世界ヘビー級王者KONOSUKE TAKESHITAが約4年ぶりとなる青木との一騎打ちを制した。
両者は2022年1・3後楽園大会でシングル対決し、15分時間切れドロー。延長戦でTAKESHITAがキムラロックで青木からギブアップを奪った。試合後、青木が「ホントに強かった。お前がいるから、ここはメジャーだ」と称えると、TAKESHITAは「またやりましょう」と返答。握手で再戦を誓い合うと、青木はバックステージで「内部で争ってる場合かって。あのいい素材がもったいない」と発言していた。
同年4月、TAKESHITAはDDTに籍を残したままアメリカに旅立ち、AEWマットで実績を残してきた。新日本とも契約し、3団体所属となると、今夏『G1 CLIMAX』を初制覇。10月にはIWGP世界ヘビー級王座初戴冠を果たした。11・3両国大会でIWGP世界王者としてDDTに凱旋。11・6新宿大会にも参戦すると、11・8福岡、11・9熊本と地方巡業にも参加。いったんアメリカに戻った後、青木戦のために帰国した。
3年11ヵ月ぶりの対決は手四つから開戦し、レスリングの攻防を展開。エルボーのラリーからフォールの奪い合いとなった。TAKESHITAがブルーサンダーを決めると、青木はそのまま腕と足を取ってフォールにいくもカウントは2。トペ、ダイビングニードロップで攻め立てた青木は、ヨーロピアンクラッチで丸め込んだが、エイオキクラッチは決められず。TAKESHITAが逆さ押さえ込みの体勢から変型ジャックナイフで丸め込んで3カウントを奪った。
TAKESHITAが青木との再戦を制し、試合後、笑顔で握手を交わした。バックステージでは「青木さんとは何回かやってますけど、今日が一番負けられないですよね。IWGPチャンピオンなので。勝って自信になったし、3日くらい前から、AEWで『コンチネンタルクラシック』というリーグ戦が始まって、初エントリーしてるんで、それも負けられない。頑張ります。頑張った先には東京ドームが待ってるらしいんで」と王者の意地をむき出し。「来年1・4東京ドームがあるけど、DDTに残ってる以上、DDTで東京ドームに行きたい。それを達成するまでは自分も引くに引けない。自分のプロレスを見て、DDTに入った上野(勇希)がチャンピオンとして、東京ドームに行くって言うなら、僕もそれを望む。僕らならやれると思うんで」と大きな夢をぶち上げた。
この11月は5大会に出場。久々にDDTへの複数参戦となり、「Dジェネレーション世代の実力がついてるなっていうのが一番印象に残っていて。DDT大丈夫だなって感じる1ヵ月でした」と振り返ったTAKESHITAは「DDT、新日本、AEW、それぞれ面白くて、僕だからできることがきっとあって、まだまだそれを探してます」と語った。
一方、青木は11・3両国大会に参戦後、16日にはONEで総合格闘技の試合に出場したばかり。そしてTAKESHITAに苦杯をなめ、「完敗。でも楽しかった。プロレスがすごく不思議な感覚というか、試合前に自分のいるべき場所に帰ってきたんだなって。TAKESHITAとやれて、TAKESHITAとその状況を確認できてよかった」と振り返った。
TAKESHITAは「青木さんと戦うたびにプロレスのリングって、自分の生き様が出るんだなって感じるんです。今回試合して、おそらく前よりめっちゃプロレス好きになってるやんって感じられてうれしかったです」と発言していた。それを聞かされた青木は「好きですね。格闘技の人と見られますけど、青木真也の解釈では格闘技もMMAもプロレスの一つのルールであって、デスマッチがあるように一つのルール。格闘技とプロレスもあくまで一つのルール。今のプロレスが好きになってる。みんながG1だ、IWGPだ、AEWだって、ブランドを持つとすごいと言うけど、TAKESHITAはTAKESHITAでした。前から特に変わってない」と持論を展開したうえでTAKESHITAを評していた。

