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口癖は「うちの血が濃い」…義母の“幻想”を崩壊させた息子の行動。愛情の深さはDNAで決まるの?

口癖は「うちの血が濃い」…義母の“幻想”を崩壊させた息子の行動。愛情の深さはDNAで決まるの?

【令和の嫁姑問題】

「うちの血が濃い」という一方的な言葉


娘の子ばかりを…(写真:iStock)

「うちの孫、やっぱり“うちの血”が濃いのよね〜」

 そう言って笑う義母の言葉に、ユカ(36歳・会社員)は一瞬だけ手を止めた。

 食卓には義妹の娘とユカの息子、どちらも同じ祖母の孫が並んでいる。けれど、その言葉はあまりにも一方的だった。

「娘の子って、顔も性格もやっぱり似るのよ。血がつながってるって不思議ねぇ」

 そう言いながら義母は、義妹の娘の髪をなでていた。

 ユカの4歳の息子が「ぼくも!」と笑って手を伸ばしても、「はいはい、待っててね」と軽くあしらわれる。

 その瞬間、ユカは心の奥で小さく扉が閉まる音を聞いた気がした。

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義母の“深くない言葉”にえぐられる


娘の子の方が自分に似てる気がする(写真:iStock)

 義母に悪気がないことは分かっている。

 でも、その“うちの血”という言葉が、まるで「あなたの子は外側」と言われているように聞こえた。

「息子の子には“嫁の血”も入ってるでしょ。だからね、やっぱり娘の子の方が自分に似てる気がするのよ」

 義母はそう続けた。

 ユカは笑ってうなずいたものの、内心は穏やかではなかった。

 帰りの車の中で、夫に思わず聞いた。

「ねえ、“血の濃さ”って何? 私の子もあなたのお母さんの孫だよね?」

 夫は苦笑しながら「母さんの口癖だよ。深い意味はないよ」と言ったが、その“深くない言葉”ほど、人の心を刺すものだ。

配信元: コクハク

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