この結果を受け、英国メディアは厳しい論調を展開している。全国紙『ガーディアン』は「英国が世界陸上で金メダルを逃がすのは2003年以来初めてだ」と事実を強調。中距離走やリレー種目で安定して結果を出してきた英国にとって、これは大きな後退だと報じた。特にリレー種目の不振については、これまでの伝統から見れば象徴的な敗北と捉えられている。
全国紙『デイリー・テレグラフ』はさらに辛辣で、「過去最悪の世界陸上」と断じた。加えて、UK Athletics(英国陸上競技連盟)がレビュー(検証)を開始したことも紹介。今後の強化方針や準備体制の見直しが迫られていると指摘した。
実際、有力候補の怪我やコンディション不良は相次いだ。例えば、女子棒高跳びのモリー・コウドリーは予選前の練習での怪我で本番に出場できず。男子4×100mリレー予選ではバトンの受け渡しミスで決勝進出を逃がすなど、英国陸上の“屋台骨”とされてきたリレー種目で失敗が目立った。
背景には世界全体の競技水準の急上昇がある。アメリカ勢やアフリカ諸国が短距離や中距離で圧倒的な存在感を示し、若手が次々と台頭してきた。『ガーディアン』紙は競争激化の現状を踏まえ、英国が育成システムや資金面で遅れているとの見解を示している。
もちろん、希望もあった。女子800mでキーリー・ホジキンソン(23歳)が銅メダル、女子200mでエイミー・ハント(23歳)が銀メダルを獲得するなど、彼女たちの奮闘は光となった。しかし、これらの成果も「金ゼロ」という重い現実を覆すには至らない。
今回の世界陸上を英国はどう総括するのか。連盟の改革、資金の投入、育成システムの見直し、それらを実践できるかが再編への鍵となりそうだ。
<東京世界陸上2025/英国代表のメダル獲得者(銀3個、銅2個)>
ジェイク・ワイトマン(男子1500m) 銀メダル
エイミー・ハント(女子200m) 銀メダル
ジョージア・ハンター=ベル(女子800m) 銀メダル
カタリナ・ジョンソン=トンプソン(女子七種競技) 銅メダル
キーリー・ホジキンソン(女子800m) 銅メダル
構成●THE DIGEST編集部
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