『BE AMBITIOUS〜秋闘乱舞〜』(2025年11月30日)
KO-D無差別級&DDT UNIVERSAL両選手権試合 ○上野勇希vsスーパー・ササダンゴ・マシン×
上野がササダンゴを退け、KO-D無差別&DDT UNIVERSAL両王座を死守。試合後、D GENERATIONS世代による“じゃんけんトーナメント"を制した正田が12・21後楽園大会でKO-D無差別級王座に初挑戦することが決まった。
ここ数年はDDTバラエティ班としての試合が多かったササダンゴだが、今回は本気も本気。パーソナルトレーナーをつけて体作りに取り組んでタイトル戦に臨んだ。
序盤からササダンゴは120キロの体を駆使して攻め立て、その中でもフォールアウェイスラムを繰り出すなど、オーソドックスな攻めも見せていく。場外で垂直落下式リーマンショックを決めたササダンゴは、上野がリングに戻ると全体重を乗せてフォールの連続。上野がBMEを繰り出してもかわしてリバース・シュリンプ・ホールドで絞め上げた。
ここでスクリーンに「あなたの脳内に直接プレゼンテーション」と映し出され、「スピりパワーポイント」がスタート。ササダンゴが新チャンピオンになったあかつきには挑戦者に上野を指名し、2026年1・3後楽園大会で初防衛戦を行い、翌日の新日本1・4東京ドーム大会に乱入する青写真が披露された。
パワポが終わると、ササダンゴはなおもリバース・シュリンプ・ホールドで絞め上げたが、上野はエスケープ。垂直落下式リーマンショックを決められても2カウントで返し、後頭部へのドロップキックで反撃。正調ドロップキック、BME、ドロップキックとたたみかける。ササダンゴはことごとくカウント2で返し、ドロップキックの応酬に持ち込んだが、最後は上野が強烈な顔面へのドロップキックでトドメを刺した。
上野がKO-D無差別3度目の防衛、UNIVERSAL初防衛に成功した。試合後、「ササダンゴさん、頑張ってくれてありがとうございます。痛くて立ちたくないと思いながらマイクをするタイトルマッチはホントに楽しくて。僕たちは東京ドームに行けますか? 僕たちは夢を見てもいいですか?」と問いかけた。ササダンゴは「DDTにとって東京ドームは全然夢じゃないから。ここにいるお客さんを全員連れて行くだけの責任だから。俺たち全員が本気になれば、絶対にできるから。絶対に東京ドーム満員にして、みんなですっごい景色が見れるから。俺は頑張るよ。みんなも頑張るから」と涙ながらに返答した。
上野は「ササダンゴさん、僕はきっと棚橋弘至さんみたいなプロレス界のアイコンになることはないと思いますけど大丈夫です。僕がプロレスって言えばDDTだよねって。プロレスってDDTがすごいよねって。プロレスをDDTにするから。僕はそういうチャンピオンになるから」と誓うばかり。「もう1回頑張って挑戦しに来てください」と投げかけると、ササダンゴは「上野は上野になればいいんです」と返して退場した。
ここで今林久弥GMがリングに上がり、12・21後楽園大会での次期挑戦者は上野に一任する意向を示した。すると上野は「次の防衛戦はDDTの一番のベルト、一番歴史が長いKO-D無差別級をかけてやります」と宣言。「やりたいヤツらがいまして、それを今から決めたいと思います。D GENERATIONSの皆さま、リングに来てください。イルシオンと岡谷(英樹)も来てくれや」とDGSメンバーを招集した。
するとリング上にTo-y、高鹿佑也、石田有輝、正田、須見和馬、瑠希也、佐藤大地、葛西陽向、岡谷、イルシオンの10人が集まった。上野は「今から決めるんだけど、トーナメントとかいろいろ挑戦方法あると思う。自分で、このやり方でしか挑戦したくないんだってヤツがいれば下りてくれていいから。誰も下りない? じゃあやりましょう」と宣言すると、「俺はみんなとやりたくて、誰とやっても楽しいから。だからいにしえからDDTに伝わる、この世の中で一番公平な決め方、じゃんけんでいきたいと思う」とし、まさかのじゃんけんトーナメントが実施されることになった。
最後に残ったのは正田と石田。勝利した正田が12・21後楽園大会でのKO-D無差別挑戦権を手にした。「DGSは全員頑張ってます。全員、無差別級のベルト目指して戦ってます。でも、全員を見渡した時、無差別級の挑戦者にふさわしいのは俺以外いないやろと思いました。それがじゃんけんの結果として出ました」と自負する正田は「上野さん、本気でそのベルトを獲りに行きます。上野さんに勝って、そのベルトを巻きます」と決意表明した。上野から「このベルトを獲って何がしたい?」と問われると、「そのベルトを持って、今一緒にいたDGS、そしてDDTの未来であるってことをいい加減証明しないといけないと思ってるんです」と返答。「正田、お前はもう一生、未来でおってくれ。まだまだ時間はあるよ。せめて俺に、お前に勝ちたいと思わせてくれ」と迫られても、「12月21日までに上野さんが僕に負けてしまうという絶望を与えます」と言い切ってみせた。
☆12/21(日)東京・後楽園ホール『RING FINALE 2025〜全員主役のカーテンコール〜』10:30開場、11:30開始
▼KO-D無差別級選手権試合
[挑戦者]
正田壮史
vs
上野勇希
[第88代王者]
※上野4度目の防衛戦
【上野の話】「僕たちは東京ドームに行きます。これは会社からこういうふうに煽ってくれと言われてるわけじゃなく。たくさんの人が来てくれた両国で、この2本のベルト獲れたら、みんなと夢を見ていきたいと思って叫んだ夢にササダンゴさんが出て来てくれて。僕だけが掲げたものが背中押されて、本気で行きたい。無差別級もUNIVERSALも持ったチャンピオンで、DDTが好きでプロレスやってる僕だから。みんなの夢を背負って進めるプロレスラー上野勇希でいるから。僕が頑張れば頑張るほど、挑戦者が頑張って。僕がさらに上に行きますから。今の若いヤツら、僕とやったらもっとおかしいプロレスラーになれるんじゃないかと。DDTで一番じゃんけんが強い男(暫定)正田壮史。あいつはすごいんです。でも今つまんない。両国でシングルやりました。やっぱりすごいって思いました。でも、まだちょっと。俺もずっと怖いし、楽しいし、その繰り返しだから。正田、頑張ろうな」
【ササダンゴの話】「タイトルマッチが決まってから、この1ヵ月、ベルトの重さとか団体のチャンピオンとか…。業界の次のアイコン、新日本だけじゃなくて、どこにもチャンスあると思ってるから。勝った以上、上野は上野勇希として、自分が目指すDDTになればいいし、自分たちだって一緒に頑張っていくだけ。東京ドーム、僕はやりたいと思ってます。DDT、再来年30周年ですから。いいタイミングじゃないですか。本当に実現できるよう、やるべきことがいっぱい出てきました。このまま僕も頑張っていきたいと思います」
【正田の話】「上野さんにボロクソに都度言われてます。頑張ります。負けました、次頑張りますって。そのループにはまってるんだと気づきました。そのループから抜け出すために、挑戦までの期間、タイトルマッチの日、ループから抜け出す方法見つけ出したいと思います。その方法を見つけた暁には、この腰に無差別級のベルトがあるでしょう」

