
白髪を見つけると、途端に気分はブルー…なんてことありませんか。でも落ち込む必要はありません。白髪の研究は日進月歩で進んでいますし、ブリーチやポイントカラーなど、逆に白髪を活かしたおしゃれなカラーやヘアスタイルも登場しているんです。白髪に関する疑問を解決して、白髪と上手に付き合いましょう。
教えてくれたのは…
美容エディター 伊熊 奈美さん

毛髪診断士指導講師。ヘアケアに精通し、記事執筆のほかセミナー講師、製品開発にも携わる。著書に『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)ほか。
Q. ポツポツ白髪を発見! 抜いてもいいの?
A. 白髪は抜いても、また次に白髪が生えてくる可能性も!
白髪を見つけても、抜くのはおすすめしません。ひとつの毛穴からは数本の毛が生えていますが、そのうちの1本を無理に引き抜くことで炎症が起き、同じ毛穴のほかの髪の成長に影響を与える可能性もあります。
たとえその白髪を抜いたとしても、次また生えてくる髪は白髪の可能性も考えられます。炎症を避けるためにも、ポツポツ混ざるくらいの白髪なら、マスカラタイプやマーカータイプなどのワンディリタッチ剤で隠すのが便利ですよ。
Q. 白髪は毎月、フルカラー(全体染め)で染めてもいい?
A. フルカラーよりリタッチをくり返すほうが髪は傷みづらい
ホームカラーもサロンでのカラーも、一般的に使われているのは「酸化染毛剤(アルカリカラー)」です。アルカリ剤でキューティクルを開き、髪の内部に染料を浸透させて発色させるのですが、同時に髪にもともとあるメラニン色素を脱色して染めていきます。
髪にやさしく染められるカラー剤が増えているものの、このプロセス自体は変わらないため、何度もヘアカラーを重ねれば、やはりダメージのリスクは避けられません。
全体を染めるより、リタッチで白髪の出ている根元だけを1~2カ月に1度の頻度で染めるくらいがよいでしょう。もし、白髪量が多く、もっと頻繁に根元を染めたいのなら、カラーシャンプーやカラートリートメントで白髪をぼかしながら、次のカラーまでのつなぎとして使うことで、頭皮や髪へのダメージを軽減できます。


