呟いた後の変顔!
出掛けようとするおトキにおフミ(池脇千鶴)が、「本邦諸国奇談集」という本を渡します。
「怪談の本?」と喜ぶおトキ。嬉しさから「ありがとう~。母上~」とおフミに抱きつきます。この怪談本がおトキとヘブンの縁結びに一役買うのでしょうか。

(C)NHK
一方のヘブンは松江の寒さに耐えきれず、頭から布団を被っても、火鉢の火をおこしても「カワラナイ」。挙句に、「マツエ、フユ、ジゴク!」と大騒ぎ。そのわりにはおトキもおウメ(野内まる)も素足でしたが…。
地元の人たちにはそれが当たり前なのでしょう。ストーブも暖炉もない松江の冬の厳しさがヘブンを通してよくわかりました。
今週はヘブンの生徒、小谷春夫(下川恭平)が、なにやらおトキに恋心を抱いた模様です。そのことにいち早く気づいたのが、おサワ(円井わん)。早朝、おトキの家を覗き込む春夫に、声を掛けます。
そんなおサワに、おトキの好きなものを訊ねる小谷。「かいだん。上るほうだなくて、下るほうのね。じゃなくて、お化けのほうの怪談」とノリツッコミでまくし立てるおサワ。

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さらに「野暮なこと訊くけど、好きなの? どこに惚れたかね?」とぐいぐい。小谷の答えが「顔です」「顔かあ~。顔ねえ。…だって顔好きだけんねえ、中学生って。知らんけど!」とおサワ。どうやら、小谷の恋を応援してくれるようです。
ここで、おじじ様がやってきます。小谷がヘブンの教え子だとわかると、「何? ペリーの子分じゃと」と小谷に木刀を向け、「待て子分、待たぬか子分」と小谷を追いかけていきます。
そんなおじじ様を見送り、「孫がペリーんとこで働いちょるくせに」と呟いた後の変顔まで含めて、おサワのくだりは見ものでした。
(桧山珠美/TVコラムニスト)
