レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2025年のF1タイトルを獲得できるかどうかは、自分にとっては「それほど重要ではない」と語った。
フェルスタッペンは、先日行なわれたカタールGPで勝利。一方で戦略がうまくいかなかったマクラーレン勢は、オスカー・ピアストリが2位になったものの、ランキング首位のランド・ノリスは4位。この結果、ノリスが408ポイント獲得でランキング首位であるのは変わらないものの、フェルスタッペンは12ポイント差の2番手(396ポイント)に急接近。ピアストリも392ポイント獲得で3番手である。
一時フェルスタッペンは、ランキング首位から104ポイントも遅れていた瞬間もあった(当時のランキング首位はピアストリだった)。しかしそれから3ヵ月、フェルスタッペンはチャンピオン獲得に届きそうな位置に舞い戻ってきた格好だ。
そしてその決着は、今週末のアブダビGPでつく。もしフェルスタッペンがタイトルを手にすれば、ファン-マヌエル・ファンジオの王座獲得回数に並ぶこことなり、ミハエル・シューマッハーに続く史上ふたり目の5連覇ということになる。
しかし当のフェルスタッペンは、今季のチャンピオンを獲れるかどうかについては、あまり気にしていない様子だ。2021年に最初のチャンピオン獲得に挑んだ時と比べて心境はどう違うかと尋ねられると、フェルスタッペンはこう語った。
「当時と比べれば、今はずっとリラックスしている。12ポイントも差をつけられていることは分かっているからね。ただ、ポジティブな気持ちで挑むよ」
そうフェルスタッペンは言う。
「できることは全てやる。でも同時に、たとえチャンピオンを獲れなかったとしても、素晴らしいシーズンを送れたことは分かっている。だから、あまり気にしないよ」
「プレッシャーはかなり軽くなった。今日みたいに、ただ楽しむだけだ。今日も『どうなるか見てみよう』という気持ちでスタートした」
「マシンに座っている時は、常に全力を尽くそうと思っている。アブダビでもそうするつもりだけど、同時にうまくやるためには、おそらく外部の要因に頼る必要があることも分かっている。でも今回のレースは、退屈で単純なレースになると思っていたんだけど、そうでもないということを教えてくれだ。だからアブダビも、同じような展開になることを願っている。
今季のマシンRB21は戦闘力の優れたマシンではなく、フェルスタッペンも「シーズン前半は本当に厳しかった」と認めている。しかしシーズン全体を振り返れば、「非常に力強く戦うことができた」と評価した。
「それは、F1で11年も戦ってきた僕が、自分自身に求めていることでもある」
そうフェルスタッペンは言う。
「そして毎年少しずつ、全ての面で成長していると思っている」
「チャンピオンを獲得できた年でさえ、振り返ってみれば『もっと学べたはずだ』とか、『もっとうまくできたはずだ』と思うことが必ずある。それはマシンのセッティング、レースでの自分のパフォーマンス、チームとの連携など多岐にわたるんだ」
「まだチャンピオン争いに残っていることを、本当に誇りに思う。シーズン中盤のある時点では、モチベーションを失ったわけではないけど、今シーズン再び勝てるような道筋を見出せなくなっていた。2026年はもっと良いシーズンになるようにと、願うしかないような状況だった」
「一方でマシンは確かに大きく進歩した。いくつかの週末では、確かに非常に競争力のある状態にあり、レースに勝てる可能性もあった。しかし同時に、今日のようにチームとして正しい判断を下すことで、本来勝てるはずではなかったレースで勝てたこともある。そしてもちろん、それを最高の形で実現するのは僕の責任だ」
「でも結局のところ、それもまたチームの真の努力の賜物なんだ」

