
左腕を失ったシャンクスが描かれた『ONE PIECE Log Collection "PROMISE"』アナザースリーブジャケット(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】え…っ? シャンクスの食われた左腕に… コチラが最新話で話題になった「紋章」の形の説明です
最近衝撃事実多すぎなシャンクス
2025年12月1日発売の「週刊少年ジャンプ 2026年1号」(集英社)に掲載された、大人気マンガ『ONE PIECE』の第1167話で、物語の重要キャラ「シャンクス」が話題になっています。彼が長年抱えている「秘密」に関して、大きな考察の手がかりが出てきたようです。
※ここから先の記事では『ONE PIECE』単行本未収録の最新展開のネタバレに触れています。
第1話(本編の12年前)から登場しているシャンクスは、連載開始から28年が経過してもまだまだ謎の多いキャラです。なかでも20年以上話題になってきたのは、のちに「四皇」の一角になるほどの実力を持っているシャンクスが、主人公「モンキー・D・ルフィ」を守り海王類「近海の主」に左腕を食べられる場面でした。
映画『ONE PIECE FILM RED』の前日譚にあたるアニメ1029話では、ルフィの故郷「フーシャ村」に滞在していたときのシャンクスの懸賞金が、すでに10億4000万ベリーもあったことが明らかになっています。ネット上では、それほどの猛者が第1話でルフィに一撃で倒された近海の主に腕を食われるわけがない、何か理由があるはずだと、数えきれないほどの考察が出ているようです。
ちなみに「週刊少年ジャンプ 2010年41号」に載っている「歴代担当”偉大なる航路集会”」というコーナーでは、作者の尾田栄一郎さんが、初代担当編集の久島薫さんから、「ヤマ場での演出が足りないのでは?」と言われて、ルフィがシャンクスの器の大きさを知るために、腕を失う場面が作られたことが語られていました。
連載初期の段階では単に「演出」として腕を食われたシャンクスですが、近年はいくつか理由付けになりそうな場面も描かれています。1054話のシャンクスの回想では、彼が近海の主が迫るなかうっすらと笑みを浮かべていたことが明らかになりました。明らかに、彼が「わざと腕を食べられた」と思えるシーンです。
それ以外でも、近年はシャンクスに関して、さまざまな衝撃事実が明かされてきました。これまで、シャンクスは「天竜人」のなかでも位の高い「フィガーランド家」の出身で、父が元・神の騎士団団長で現在は「五老星」の一角である「フィガーランド・ガーリング聖」であること、現在の神の騎士団団長を務める「シャムロック」という双子の兄がいることなどが確定しています。
そして、1167話では15年前の段階で、シャンクスが「聖地マリージョア」に戻って神の騎士団に入っていたことが明らかになりました。そこで、彼は「浅海契約」という契約を結んで、神の騎士団の懐刀である「神の従刃」になったことが語られています。
この契約の相手は、世界政府を牛耳る謎の人物「イム様」で間違いないでしょう。浅海契約より上の「深海契約」「深々海契約」は、この世でわずか13人としか結ばれない「神(イム様)との契約」だそうです。
同話では、巨人族の国「エルバフ」のかつての王「ハラルド」が、エルバフを世界政府加盟国にするために政府に従属し、シャンクスと同じ神の従刃になった場面も描かれました。彼は左腕に神の従刃の証として、円と十字が重なった紋章を彫られています。
1152話の14年前にエルバフを訪れていたシャンクスがお風呂に入っている場面を見ると、彼の左腕にはハラルドと同じ紋章が入っていました。この紋章があることによって、彼がイム様や五老星たちに位置を把握され、呼び出されてしまうというような不都合があるなら、シャンクスがわざと近海の主に左腕を食べさせたのも納得がいきます。
SNSでは、「1話でルフィを近海の主から助けたのって紋章消すため?」「ハラルドもシャンクスも左腕に従刃の紋章入れてるし、近海の主に食わせたから神の騎士団から解放されたのかな」「シャンクスの腕が本当に安かった可能性が出てきてるのすげーな」といった声が出ていました。
また、ファンからは「1話のシャンクスはあくまで純粋にルフィを助けようとしただけであってほしい」「打算でルフィを助けたとかいう展開はいやだ」といった意見も多く出ています。狙って腕を食べられたわけではなく、本気でルフィを助けたついでに紋章を失うという、シャンクスにとって「ラッキーな展開」が起きたという可能性もありそうです。今後、理由が確定するのを待ちましょう。
