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NTTパビリオンで『IOWN』を体験! 漫才をリアル3D空間伝送で見られる時代がすぐそこに【ネイビーズアフロみながわの『大阪・関西万博大解剖』vol.4】

「すごい!すごい!」目の前で“実際に”Perfumeが歌って踊っている!

ZONE1を抜けると、3Dサングラスを受け取りメイン展示体験のZONE2へと入ります。ZONE2では“世界初”のIOWNによるリアルタイム3D空間伝送を見ることができます。こちらは2025年4月2日に、1970年の万博開場跡地(吹田)にてPerfumeが行ったパフォーマンスを、2025年の万博開場(夢洲)へデータを伝送し、リアルタイムでPerfumeの3人が3次元LEDビジョン上に立体として現れ、振動・照明などの空間まるごと体現したものの追体験ができます。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

つまり噛み砕いて言うと、吹田で歌って踊っているPerfumeが“時差ゼロ”で夢洲に3Dで現れ、吹田で行っているパフォーマンスを“そのまま”夢洲で体験できるというものです。そしてそれは姿や音声だけではなく、Perfumeがステージで踊ったときに生まれる靴による床への振動もそのまま体験できるのです。

す、凄すぎないですか……? 実際に見た感想は、目の前に本物のPerfumeが居ました! 動画のように平面ではなく3Dで目の前で歌って踊って、しかもPerfumeの三人が履いているヒールブーツによる床の振動も感じれます。実際にライブに行っているような感覚でした。これを時差ゼロで行ったなんて、人類の急速なイノベーションを感じます。

個人的にはPerfumeの大ファンでして、何度もライブに足を運んだこともあるのですが、今までのライブのなかでも“一番良い席で見れた”という感覚になりました。これを見たみながわさんは「将来、漫才やコントもこの形で配信されるようになったら最高やな!」と話しました。

2020年のコロナ渦以降、お笑いライブのライブ配信は日常化しましたが今後はこの技術でもっとお笑いが身近で感じれる時代になるかもしれませんね。こちらのPerfumeのパフォーマンス映像はYouTubeにも公開されているので気になる方はぜひご覧ください!

デジタル世界の自分が歌って、踊って、年老いた!

ZONE2を抜けエピローグであるZONE3へと入ります。ZONE3に入るとすぐ、スキャンブースにて全身の写真を撮影します。「ポーズとかとっても良いですよ」とスタッフの方に言われましたので、わたしの今イチオシの名刺ギャグ「アーイ」のポージングで撮影していただきました。アーイ! そして来場者全員分のスキャンが完了するや否や、壁一面のLEDビジョンにスキャンされた我々の姿が投影されました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

そしてなんとびっくり、映像の中の自分たちが自由に動きまわります。そして一斉に踊り出し、歌い出し歌声を重ねます。また顔の表情も笑顔や真剣な顔など変化を見せ、それは現実の自分の表情と差がほとんどありません。あの一瞬の写真撮影からこんな姿まで投影できるなんて、技術の進化を感じます。もしかすると将来、自分と全く同じ見た目と声の“もう一人の自分”がデジタル世界で生活し、そこで得た経験や記憶を現実世界の自分に同期させる……なんて映画のような世界が訪れるかもしれませんね。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

またスクリーン上の私たちの中でランダムで選ばれた人は、顔の年齢が若くなったり、年老いたりしていきます。みながわさんの顔は変化せず、ただ無邪気に笑って歌を歌っていたのですがなんと、わたしの顔がみるみる年老いていきます!

年老いておじいちゃんの顔になったわたしが「アーイ」のポーズでこっちを見つめている。みながわさんはわたしのこの姿に「おじいちゃんなってもアーイしてるやん」と爆笑されておりました。おじいちゃんなっても自分のギャグはやるでしょ! 多分! 「4,50年後はこの顔で漫才しているのかなあ」と、決して近くはない未来がすぐ身近に感じた瞬間でした。これらの技術を用いれば、国や言葉、文化、世代、時間を超えて我々は“繋がって”いけるのでしょうか?言葉にはできない、初めての感覚に胸がドキドキしました。

配信元: FANY Magazine

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