レッドブルの角田裕毅は、5度のフォーミュラ・ドリフト王者ジェームズ・”ザ・マシーン”・ディーンとタッグを組み、フォード・マスタング ダークホースと、ディーン自身が所有する1100馬力を超えるフォード・マスタング RTRでドリフトの極意を学ぶべく3ステップのチャレンジに挑んだ。
過去に似たようなドライビングをしたことがあるか問われた角田は「最近のF1では(ドリフトと)正反対のことをやっているから、楽しみだよ」と答えた。
まずはマスタング・ダークホースのステアリングを握った角田。チャレンジが始まる前から、即座にドーナツターンに没頭していると「指示もしてないのに勝手に始めたじゃないか」と助手席に座るディーンは満面の笑みで語った。
最初のチャレンジは180度ターン。2度のフルスピンを経て、三度目の正直でチャレンジで成功させた。
2つ目のチャレンジは8の字走行。「ここからは非常に似たアプローチだ」とディーンが指示した。「1本のコーンとボックスを180度回り込み、中央を抜けて反対側のコーンを180度回る。その後、ドリフトを維持しながら障害物の間を何度も往復するんだ」
角田は8の字走行に少し手間取るなか、最終的にはマスターし再びチャレンジ成功。「アドレナリンが……すごい!」と叫び、興奮をあらわにした。角田は「息をするのを忘れていたよ。実はずっと息を止めていたんだ。少し落ち着かないと」と日頃のF1とは異なるドライビングスリルを体感していた様子だ。
3つ目のチャレンジは「コーンの壁」だった。「これは難しい。ハンドブレーキをかけ、発進したらコーンの壁に沿って一周するんだ。車の後部がどこにあるか推測しながらできるだけコーンに近づいて走るんだ」とディーンは説明した。
早速最難関のチャレンジに挑んだ角田は、初挑戦時にはコーナーをドリフトで抜ける際、ほぼ全てのコーンを倒してしまった。「日本の血が騒いだかな」と笑うシーンも。次の挑戦ではさらに多くのコーンがアスファルトに散乱し、二人は笑いをこらえきれなかった。それでもさすがはF1ドライバー。3度目の挑戦でコツを掴み、完璧にこなしていた。
全てのチャレンジが終了すると、今度は角田がディーンのマスタング RTRの助手席に座った。5度のフォーミュラ・ドリフト王者であるディーンがハンドルを握り実演を見せると、角田は「お前、頭おかしい! マジでクレイジーだ!」と叫んでいた。
「何が起きているのか全くわからなかった。ただ自分が向いている方向を見失うんだ。今、壁に向かっているのか……なんてこった。昨日のレースより汗をかいたよ」と話し、興奮と緊張が入り混じった様子だった。

