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又吉直樹「なぜ、社会を斬りはじめるんだ…」 “ご意見番”にキャラ変する芸能人の背景を分析

又吉直樹「なぜ、社会を斬りはじめるんだ…」 “ご意見番”にキャラ変する芸能人の背景を分析

ピース・又吉直樹Photo:Sirabee編集部

お笑いコンビ・ピースで作家の又吉直樹さんが30日、自身のYouTubeチャンネルを更新。“キャラ変”をする芸能人について、持論を展開しました。

【動画】”おバカキャラ”だったタレントが、社会を斬りはじめる背景は…

■“おバカキャラ”から“ご意見番”に

「いまだに解決できない謎」と題して、又吉さんが持論を展開する企画を配信した今回。最初に切り出した課題は、「なぜ、バラエティ番組で活躍してたタレントは、のちに社会を斬りはじめるのか」。

いわゆる“おバカキャラ”としてバラエティに出ていた人が、数年後には“ご意見番”のような立ち振舞いをしていることに、又吉さんは「あれ、すごいですよね。なぜ、あなたが社会を斬りはじめるんだ、と思うし、自分でも思ってると思うんですよ『いけます? これ』みたいな」と苦笑しました。

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■“キャラ変”の背景は…

「人間が年を取っていく生き物だからでしょうね」と話す又吉さんは、「若者は、日本社会では物を知っていたらダメなんです」と、バラエティ番組に出はじめた若手の頃は無知・未熟・未成熟であることが、かわいがられる条件なのだとか。

しかし、そのまま年を重ねると「大人なのに、なにもわかってないのヤバいと恐怖の対象になってくる」と分析しました。

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■又吉の場合は…

“恐怖の対象”になってしまうと、テレビに出る機会が減ってしまいますが「残りたいと思ったときに、どこかでキャラを変貌させないとダメ」「だから、スライドして賢いことを言いはじめたり、ご意見番みたいな動きをしていく必要があるから、仕方ないんだろうなーと思う」と理解を示します。

又吉さんの場合は、若手の頃から急に真面目なコメントを言ったり、深刻なことを言ったりしていても、それをツッコみで昇華してくれていたといい、「若いときから、ちょっと得」と振り返りました。

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■「生き残り」のための役割変容

又吉さんが指摘するように、タレントの「キャラ変」はタレント自身の問題というより、視聴者や業界の“期待”に合わせて変えていく…という、タレント生命を懸けた必死な努力が背景にあるように思います。

芸能人のみならず、私たちは年齢や立場から、知識や意見といった“賢さ”の役割を演じなければいけない状況に追い込まれることもあります。他者の期待に応えようと行う努力と、その葛藤が隠されているのかもしれませんね。

■冬野とまと

千葉で生まれ、千葉で育ったアラフォーの編集&ライター。高校在学中にアメリカへ短期留学したことをキッカケに、卒業後はニューヨークの大学に入るも中退。

10年以上の放送作家の後ウェブの世界へ。多くのインタビュー経験を経てエンタメや社会問題の記事を書く日々。ときに、資格を持っている行動心理カウンセラーとして人の言動を研究することも。

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■【動画】該当部分は冒頭部分 (文/Sirabee 編集部・冬野 とまと
配信元: Sirabee

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