
アニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」(毎週日曜昼4:30-5:00、TBS系ほか/ABEMA・ディズニープラス・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第20話「答え」が11月30日に放送された。一年を締めくくるGI有マ記念を前に、タマモクロス(CV.大空直美)はラストランの決断を行った。Xトレンドには「タマちゃん」「引退」が上がり、視聴者に走った衝撃の大きさを物語っていた。(以降、ネタバレが含まれます)
■タマモクロス、衝撃のラストラン宣言
オグリキャップ(CV.高柳知葉)、タマモクロス、ディクタストライカ(CV.花守ゆみり)、スーパークリーク(CV.優木かな)が出席する有マ記念出走の有力ウマ娘たちの記者会見。タマモに呼ばれそのパーティー会場から連れ出されたオグリは、彼女が有マ記念をラストランにするという気持ちを聞かされる。
思いもよらなかった突然の告白に動揺するオグリは、込み上げてくる憤りを抑えながら「それは本心なのか」とタマモに問いかける。それに対して一瞬、ぎゅっと歯を食いしばっていたタマモ。そこには彼女自身が抱いているだろう、悔しさが垣間見れた。
このときタマモの胸中を表すように映ったのは、冒頭の回想シーンに登場したおっちゃんの姿だ。このおっちゃんとの関係は作中で明確には語られていないが、以前タマモは入院中の彼のもとへ見舞いに行っており、彼女にとって恩師の一人であるというのは分かるところだ。何があったのかは分からないが、ラストランの決断も関係していると思えるシーンだった。
また、食い下がるオグリを突き放してはいたものの、他の誰にでもないオグリにだけラストランを先に伝えたのは、タマモがオグリに特別な思いを寄せていたからだろう。天皇賞(秋)から始まった芦毛対決は有マ記念でどのような決着を見せるのか。
SNSでは「芦毛対決の結末、ハンカチ無しでは見られない予感」「タマちゃん…引退? ウソだと言ってくれ」「頼むから最後は笑って終わってくれ」「タマモクロス、あんな小さい体でどんだけのもの背負ってんだよ」など、タマモのラストラン宣言の衝撃、2人の最後の対決に寄せるコメントがさまざまに踊っていた。

■勝負に燃えるディクタストライカが見せた行動
今話、タマモと並び物語を動かしたのはディクタだった。「探しものはまだ見つからないが、諦めるのはやめた」というオグリが答えを見つけるため、一人、夜のトレーニングコースで走り込んでいるところにディクタがやってくる。
有マ前の予行練習という名のもとで本番さながらの勝負を仕掛けたディクタは、その走りの中で、「俺にできてお前にできねえわけがねえんだよ!」「お前が戦うべき相手は誰だ!」と、まるでオグリを“こちら側”に引き上げるかのように領域《ゾーン》に突入する。結局オグリがあと一歩、というところでディクタは領域《ゾーン》を解いてしまったが、ここでオグリは間違いなく答えを手に入れていた。
そして同じ頃、「タマちゃんのこと、世界一分かってるのは私だからさ」という小宮山トレーナー(CV.白石涼子)の言葉に奮い立ったベルノライト(CV.瀬戸桃子)も、オグリのために答えを探し出そうとしていた。
有マ記念が行われる中山レース場最大の難所は、最後の直線、ゴール前に待ち受ける勾配2.24パーセントの上り坂だ。高低差で言えば2.2メートルにもなる。もちろん、過去のウマ娘たちはこの急坂を攻略してきたわけだが、オグリの走りは独特の前傾姿勢。オグリだけの答えが必要だった。
ギラつく闘争心から攻撃的な性格に見えていたディクタだが、じつは敵に塩を送るお人好しな一面があったことが判明。ベルノはこれまで以上に献身的にオグリをサポートする。この2人の姿も印象深く、SNSには「ディクタがツンデレすぎる」「ディクタは知れば知るほど好きになるキャラ」「ベルノちゃん、オグリの世話係として優秀すぎる」などの感想が数多く寄せられていた。
◆文=鈴木康道


