現地時間12月1日(日本時間2日、日付は以下同)、インディアナ・ペイサーズは、ホームのゲインブリッジ・フィールドハウスでクリーブランド・キャバリアーズと対戦した。
アキレス腱断裂でシーズン全休が決定しているタイリース・ハリバートンを筆頭に、主力にケガ人が続出しているチームは、今季14通り目となる先発陣(アンドリュー・ネムハード、ベネディクト・マサリン、ジャレス・ウォーカー、パスカル・シアカム、ジェイ・ハフ)を送り込むも、119-135で完敗。これでイースタン・カンファレンス14位の4勝17敗(勝率19.0%)となった。
昨季のペイサーズは50勝をあげ、プレーオフでは第4シードからイーストを勝ち上がり、ファイナルではオクラホマシティ・サンダーと第7戦までもつれる大激戦を演じた。それだけに、ここまで順位を落とすと予想した人はほとんどいなかったのではないだろうか。
それでも、チームは11月28日にワシントン・ウィザーズ相手に119-86で快勝すると、翌29日のシカゴ・ブルズ戦も103-101で勝利。今季初の2連勝を飾り、直近7試合で3勝と徐々に持ち直している。
ブルズ戦で劇的な決勝弾を決めたシアカムについて、リック・カーライルHC(ヘッドコーチ)はこう称えていた。
「今夜の試合で、彼は絶対に負けないと決心していた。彼は非常にアグレッシブだったが、あくまで我々のアジャストされたシステムや、スペースの下でプレーできていた。見事だったね。オフェンス面はもちろんのこと、ディフェンスやリバウンドでも同等、あるいはそれ以上(のパフォーマンス)だったかもしれない」
シアカムは昨季までのキャリア9シーズンで、プレーオフへ7度出場。2019年にはトロント・ラプターズの初優勝に貢献し、ペイサーズ移籍後はカンファレンス・ファイナルとファイナルに勝ち上がった経験を持つ。
24日のデトロイト・ピストンズ戦に5点差で惜敗後、31歳のフォワードは勝てない現状についてこう吐露していた。
「僕はこれまでずっと、キャリアのほとんどで常勝チームの一員だった。だから、負けている時は本当に辛い。最高の自分になりたいし、もっと良くなりたい。試合が終わったら最初に必ずこう考えるんだ。『どうしたらもっと良くなれるか?』『チームのために、どうしたらもっと良くなれるか?』とね。
結局のところ、僕が本当に大切にしているのは勝つことだけ。勝てないと感じる状況にいるのがタフで辛い。だけど前向きな姿勢で、日々もっと向上していくための方法を探し続けないといけない。それが現実で、そこから逃げることはできないんだ」 キャブズ戦を落とし、球団史上ワーストペースで負け続けているペイサーズ。プレーイン・トーナメント最終枠の10位にいるブルズ(9勝11敗/勝率45.0%)にも5.5ゲーム差をつけられている。
最後にシアカムは「(勝つことを)当たり前だと思ってはいけない」とチームメイトへ警鐘を鳴らしていた。
「勝つことに慣れると、それが当たり前だと思ってしまう。でも、毎日試合に出て、一つひとつのポゼッション、どんな勝利も受け止めて、楽しまないといけないんだ。
最も重要なのは、そこに至るまでに何が必要だったのかを知ること。負け続けるのはもううんざりだ。僕らは負け続けるわけにはいかない。それが自分たちのマインドセットだ。そのためにすべてを捧げなければいけない」
決して口数が多いタイプではないが、タフな状況でも果敢に立ち向かって背中で示す男の思いは、チームメイト全員へ伝わっているはず。今後ペイサーズが巻き返す時、その中心にはシアカムがいるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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