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【現地取材】石川祐希は怪我により欠場もペルージャはストレート勝利 試合直後は軽傷を独占激白「無理せず回復に努めます!」

【現地取材】石川祐希は怪我により欠場もペルージャはストレート勝利 試合直後は軽傷を独占激白「無理せず回復に努めます!」

現地11月30日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2025-26シーズン前半8節が行なわれ、男子日本代表の主将・石川祐希が所属するシル スーザ スカイ・ペルージャは垂水優芽の所属先チステルナ・バレーとホームで対戦。セットカウント3-0(25-18、25-23、25-20)で今季3試合目のストレート勝利を収めて暫定首位をキープした。
 
 直近のモンツァ戦で2連敗から脱出し暫定首位(試合数+1)へ返り咲いたペルージャは、OH石川とMBのイタリア代表ロベルト・ルッソが故障によりベンチ外。司令塔がイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、OHはポーランド代表カミル・セメニウクと元ウクライナ代表オレフ・プロトニツキ、OPに元チュニジア代表ワシム・ベンタラ、MBがアグスティン・ロセルとセバスティアン・ソレのアルゼンチン同胞コンビ、Lは元イタリア代表マッシモ・コラチで先発を組んだ。〈S:セッター、OH:アウトサイドヒッター、OP:オポジット、MB:ミドルブロッカー、L:リベロ〉

 チステルナは、白星のすべてがフルセットマッチのため3勝4敗で並ぶパドヴァと勝点2差で10位(全12チーム)。昨季に主力メンバーだったフランス代表OPテオ・フォールとスペイン代表OHジョルディ・ラモンがそろってトレンティーノへ移籍するなどして、今季は8選手を入れ替えた。指揮官はトップリーグ初挑戦のダニエレ・モラート監督が務める。先発はOHのトルコ代表エフェ・バイラム、イタリア出身のSアレッサンドロ・ファニッツァMBダニエレ・マッツォーネの残留組と、新加入メンバーから元イタリア代表OHフィリッポ・ランザ、オランダ代表MBファビアン・プラク、OPトンマーゾ・グッツォとカナダ代表Lクーリエ・ランドンを起用した。
  この日は、国連が定めた “女性に対する暴力撤廃の国際デー”(11月25日)に賛同するリーグ声明をすべての会場で各チームの主将が読み上げた後に試合を開催した。

 第1セット、一進一退のまま前半を終えたペルージャはベンタラのエース1本を含む2連続得点の後、プロトニツキのブロックでブレーク。以降、レフト攻撃でリードを広げたセメニウクが終盤にサーブで相手のレセプションを苦しめて試合を先行した。

 中盤まで拮抗した展開となった第2セットは、好調なベンタラがブロック、ライト攻撃で自ら得点を挙げるとさらにサーブでジャンネッリのツーアタックを呼び込み16-12。だが、迎えた終盤に誤打が続きリードを手放し23-23まで一気に追い上げを許してしまう。それでも、ペルージャが浮足立つことはなかった。ソレがミスの直後に鋭い打球を叩き込みセットポイントを奪うと、相手のアタックがアンテナに触れてセット連取に成功。ブロック部門2位のMBマッツォーネを擁するチステルナに対し、被ブロック0本で白星に王手をかけた。

 3セット目は相手に粘られてブレークが開始直後の1本のまま試合が進む。なんとかリード1点を守るも終盤の入りにレセプションの乱れから15-16へ逆転を許してしまう。しかし、ソレの一打ですぐさま同点に戻すと、終盤にこの試合でアタック決定率83パーセントをマークすることになるベンタラが5得点を挙げてさらにエースでマッチポイントを奪取。最後は途中出場のチェコ共和国代表OHドノヴァン・ジャヴォロノクがレフトからスペースへ流し込み、ペルージャが今季3試合目のストレート勝利で2連勝を飾った。 ベンタラはこの試合を含め直近の勝利試合すべて(4試合)でMVPを獲得。第2セットでアタック決定率100パーセントを記録するなど圧倒的なパフォーマンスを続けている。絶好調なOPにトスがやや集中しがちなところだが、セメニウクとプロトニツキのOH2選手に復調が見られたことはペルージャにとって好材料となったはずだ。

 大阪ブルテオンからレンタル移籍でチステルナ2季目のOH垂水は、残念ながら出場機会のないまま試合を終えた。

 怪我により欠場を強いられた石川が取材に応じ、まずはエンド席から見守ったチームメイトたちの戦いぶりについてこのように評価した。

「サイドからの攻撃で決定率が前回の試合よりも非常に上がっていたと思います。改めてもう一度、トスの速さの改善に取り組んでいるところなので、その効果が出ていたなと感じました。シモーネ(・ジャンネッリ)から最初のトスをしっかりともらうために、やっぱり一発目のパスに高さを持たせなければいけないんですが、今日の試合はその高さが出せていました。非常にいいバレーができているなと思いながらコートの外から見ていました」

 そして、気になるのは負傷の状態。

「前日の練習でちょっと左膝を痛めてしまって。着地とかではなくて動きの中で痛めた感じですね。今朝(試合当日)MRI検査をして診断結果を待っているところです。軽いものだとは思っていて、またしっかり調整していきたいです」

 アスリートには予想できない故障が付き物とは言え、OH陣の中で最も数字を残こしつつ2季目の手ごたえを感じるパフォーマンスを続けていただけに本人も口惜しいはず。「チステル戦は先発入りを予想していた。悔しいですね」と伝えると、大きくうなづきながら「そうですね」を2度繰り返してこのように述べた。

「今回の試合に向けてしっかり準備をしていましたし、僕自身も出場する予定だと思っていたので、こういう結果になってしまって出れなかったのは残念です。けれど、シーズンは長いのでまずはしっかりとコンディションを整えて万全の状態でまたコートに立てるようにしたいと思います」
  試合翌日、診断結果について石川本人に改めて取材すると、重大な故障は確認されず違和感程度の軽傷でまったく心配はないとのこと。チームもさぞ胸をなでおろしたことだろう。今後はドクターやトレーナーと相談しながら、復帰へ向けて取り組むという。大事をとって少しの間コートから離れることになるが、まだシーズンは半ば。「無理をせず、回復に努めます!」と電話口から聞こえた明るい声に心底ほっとさせられた。

 最終節を前倒しで終えているペルージャのレギュラーシーズン前半戦は残すところ2試合。9節となる次戦(日本時間12月4日午前4時30分開始予定)で、ユアサバッテリー・グロッタッツォリーナとのアウェー戦に挑む。

取材・文●佳子S.バディアーリ

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配信元: THE DIGEST

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