
映画「鬼の花嫁」が2026年3月27日(金)に公開することが決定し、W主演のキャストに永瀬廉(King & Prince)と吉川愛が発表された。
■家族に虐げられた少女が“鬼”の御曹司の花嫁に…令和の和風シンデレラストーリー
原作はクレハによる同名小説。2020年より小説が刊行され、2021年に富樫じゅんによるコミカライズが連載スタートすると、「コミックシーモア年間ランキング2022・2023」少女コミック編で2年連続1位、「コミックシーモアみんなが選ぶ!!電子コミック大賞2023」では大賞を受賞するなど数々のランキングを席巻。読者の乙女心を掴む和風恋愛ファンタジーとなっている。
メガホンを取るのは、「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021年、フジテレビ系)、「40までにしたい10のこと」(2025年、テレ東系)で「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」監督賞を受賞、「九龍ジェネリックロマンス」(2025年)など話題作を手掛ける池田千尋監督。
あやかしと人間が共存する世界。優れた容姿と能力で人々を魅了するあやかしたちは、時に人間の中から花嫁を選ぶ。あやかしにとって花嫁の存在は唯一無二。一度花嫁を見初めたら、生涯その花嫁にだけ愛を捧げる。家族から愛されず虐げられてきた柚子が出会ったのは、あやかしの頂点に立つ“鬼”だった。鬼の一族の次期当主・玲夜に突然花嫁として見出された柚子。この出会いをきっかけに二人の運命は、大きく動き出していく。

■永瀬廉&吉川愛、W主演で初共演
永瀬が演じるのは、あやかしの頂点に立つ鬼の一族の次期当主で、圧倒的なカリスマ性を持つ鬼龍院玲夜(きりゅういん・れいや)。本格ラブストーリー映画初主演となる本作について、「玲夜の柚子に対するちょっと重めの愛の塩梅など、池田監督と探りながら日々撮影に挑んでいました」と語る。
吉川は、家族から愛されず虐げられてきた平凡な女子大学生・東雲柚子(しののめ・ゆず)を演じる。出演にあたって「柚子ちゃんは悲しい境遇を持ちながらも家族思いで、芯の強い部分も併せ持つ子なので、その両面を監督と丁寧に話し合いながら演じていました」と語った。
二人のキャスティングについて、プロデューサーは「鬼龍院玲夜は、見た目が美しいとされる“あやかし”の頂点に立つ存在です。ただ格好良いだけではダメで、誰もが認める美しさを持っていないといけない…そう考えた時に、永瀬廉さんしか浮かびませんでした」と明かしている。
吉川には、「柚子は原作では高校生の設定ですが、実写では玲夜にもう少し年齢が近い方がいいのではないかと大学生に変えました。そして、大学生にするならば、どうしても柚子は吉川愛さんに演じてもらいたいと思っていました。柚子は家族に虐げられて一見おとなしく見えますが、実は心にきちんと芯を持った強い女性です。玲夜に護られるだけじゃなく、玲夜を護ってあげたい、そんな気持ちも吉川さんなら芝居で表現できる。そう思いました」と、吉川の演技力と柚子の相性を明かした。

■永瀬廉コメント
こんなにも真っすぐなラブストーリーで主演を務めるのは、今回が初めてです。出演が決まった時は、少し緊張もありましたが、玲夜という役を頂けたことがとてもうれしかったです。鬼と人間のラブストーリーという特異な設定がどのように描かれていくのか、仕上がりを今から楽しみにしています。
玲夜の柚子に対するちょっと重めの愛の塩梅など、池田監督と探りながら日々撮影に臨んでいました。二人の恋模様や関係性の変化はもちろん、衣装、メーク、美術、ロケーションの全てが「鬼の花嫁」の世界観に没入できるすてきな作品になっていると思います。ぜひ、公開を楽しみにお待ちください。
■吉川愛コメント
脚本を頂き、あやかしがいるのが当たり前というちょっと不思議な世界がどのように描かれるのだろう、衣装はどのようなものになるのだろうと楽しみが積み重なっていきました。柚子ちゃんは自分にはない儚さを持っているので(笑)、その儚さをどう表現し、伝えていくか日々模索していました。
また、悲しい境遇を持ちながらも家族思いで芯の強い部分も併せ持つ子なので、その両面を監督と丁寧に話し合いながら演じていました。とてもすてきなキャストの皆さんと一緒に、一生懸命頑張りましたので、ぜひご覧ください!
■クレハ氏コメント
原作を書かせていただいております、クレハです。実写化のお話を聞いた時には信じられず、うまく言葉になりませんでした。玲夜と柚子を演じてくださるお二方を始め、豪華なキャストの皆さまが関わってくださり、「鬼の花嫁」の世界がより深まっていくのを感じてうれしく思います。さらに多くの方に知っていただける機会を頂き、感謝の言葉もありません。これからもどうぞ「鬼の花嫁」をよろしくお願いいたします。
■池田千尋監督コメント
運命だから恋するのか、恋したから運命なのか。運命とはなんなのか。世界は自分の力ではどうにもならないことばかりだけれど、その全てを引き受けられたなら、自分のものと思えたなら。その願いに向かって撮影を進めていました。永瀬くん、吉川さんのひたむきさに支えられ、向き合い心を交わした感触が今も残り続けていて、二人の刻んだ時間をどれだけ昇華できるか、楽しみながら編集を進めています。
暖かく頼もしいスタッフ・キャストの皆さんと作り上げた、あやかしが生きるこの不思議な世界のラブストーリーを、たくさんの方にお楽しみいただけたら幸いです。

■映画「鬼の花嫁」あらすじ
あやかしと人間が共存する世界。優れた容姿と能力で人々を魅了するあやかしたちは、時に人間の中から花嫁を選ぶ。あやかしにとって花嫁の存在は唯一無二。一度花嫁を見初めたら、生涯その花嫁だけに愛を捧げる。特にあやかしの中でも最も強く美しい“鬼”の花嫁に選ばれることは、最高の名誉と言えた。
妖狐の花嫁である妹と比較され、家族から愛されずに虐げられてきた柚子が出会ったのは、あやかしの頂点に立つ“鬼”だった。「見つけた、俺の花嫁―――」。
鬼の一族の次期当主・玲夜に花嫁として見出された柚子。突然の事態に戸惑いながらも、徐々に玲夜の不器用だけど優しいところや誠実な姿に惹かれていく。玲夜もまた、生まれながらに一族の行く末を背負い、一人抱えてきた重責と孤独が、柚子によって癒されていく。互いに居場所を見つけ、愛を確信していく二人。
しかし、次第に柚子は玲夜の花嫁として自分がふさわしいのか、そして玲夜はあやかしの世界に巻き込むことになってしまっても柚子は幸せなのか、不安を覚える。運命に導かれた二人は、真実の愛を掴む物語。

