支援する人を支える新しい循環が広がり始めている
誰かのために力を尽くす人たちが、自分のことを後回しにしてしまうのは決して珍しいことではありません。そんな現場に寄り添うように生まれたこのメンタリングの仕組みは、支援を続けるための大切な土台を整える役割を果たしています。専門性よりも「相手の話を丁寧に聴く力」が軸になっている点も、多くの人が関われる新しいサポートの形として注目されます。
子育て中のママが誰かの支えとなり、NPO職員が前向きな気持ちを取り戻し、その変化が受益者へと広がっていく。そうした循環が自然に育っていく取り組みは、支援の現場と日常生活との距離を近づけ、新しい関わり方の可能性を感じさせてくれます。
今後も、この仕組みを通じて多様な人々の想いがつながり、地域や社会の中により良い変化が広がっていくことを期待したいと思います。
認定NPO法人サービスグラント 概要
認定NPO法人サービスグラントは、2005年に設立された非営利組織で、「プロボノ」のコーディネートを通じて社会課題の解決に貢献してきた団体です。
「プロボノ」とは、社会人が自分の経験やスキル、時間をボランティアとして提供することで、非営利団体(NPO)の抱える課題解決を支援する仕組みを指します。
サービスグラントは現在、約10,000人の登録プロボノワーカーを抱え、2,300件を超えるプロジェクト支援を実施。大小さまざまな団体と連携し、多様な社会課題に対して支援の手を差し伸べてきました。
このメンタリングプログラムも、そうした長年の経験とネットワークの中から生まれた、新しい支援の形のひとつです。
