
「ROBOT魂〈SIDE MS〉MS-06R-2 ロバート・ギリアム専用高機動型ザクII ver. A.N.I.M.E.」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
【画像】なるほどジェリービーンズ こちらロバート・ギリアム専用R-2型です(10枚)
知られざるジオン公国軍の「エースオブエース」
バンダイナムコグループの公式通販サイト「プレミアムバンダイ」では、2025年11月28日より「ROBOT魂〈SIDE MS〉MS-06R-2 ロバート・ギリアム専用高機動型ザクII ver. A.N.I.M.E.」の予約を受け付け中です(2025年12月1日現在)。
本商品は、ジオン公国軍のエース・パイロットである「ロバート・ギリアム」専用「高機動型ザクII」の、いわゆる塗装&完成済みフィギュアになります。この説明だけでもわかる人には十分な情報といえるでしょうけれども、ビギナーのみなさんにはパイロットの名前からしてチンプンカンプンなことでしょう。
ロバート・ギリアムは、おなじみ「MSV(モビルスーツバリエーション)」で設定された、ジオン公国軍のエースパイロットです。そのスコア(撃墜/撃沈数)は公国軍第8位で、資料集「機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑 ~一年戦争全記録」(バンダイ)には「MS115機/艦船6隻」とあります。
ゲームやマンガ作品などには登場していますが、アニメ映像作品への登場はありません。同じく「MSV」初出で、アニメ作品への登場のないキャラクターとしては「ジョニー・ライデン」や「シン・マツナガ」が挙げられるものの、マンガ作品で主役を張る彼らと比べ、知名度という意味では低いと言わざるをえないでしょう。
「キシリア・ザビ」麾下「突撃機動軍」所属とされますが、一説には「ギレン親衛隊」の一員で(一年戦争中に転属したとも)、上述したシン・マツナガの父親である「マツナガ議員」の暗殺に加担したともいわれます。ア・バオア・クー攻防戦へ参加時の階級は大佐でした。
このようにロバート・ギリアムはパイロットとしての輝かしいキャリアを誇るものの、彼が乗機とした「高機動型ザクII」、しかもわずか4機しか作られなかった「R-2型のパイロット」としてのほうが、より広く知られているといえるでしょう。
型式番号としては「MS-06R」が振られる「高機動型ザクII」には、「R-1型」「R-1A型」「R-2型」の3タイプがあり、一般に「高機動型ザクII」という場合は、量産されたR-1A型を指すといえます。R-2型はそのR-1A型の改良型とされるもほぼ別物で、「リックドム」と後継機選定を争って敗れたため4機の生産にとどまったのだとか。一説には「ゲルググ」なみの性能を秘めているとも。
その4機のうちの1機を与えられ個人専用機としたのが、ロバート・ギリアムというわけです。彼のほかには、上でも触れた「ジョニー・ライデン」、一年戦争で公国軍第6位のスコアを誇る「ギャビー・ハザード」が、それぞれこのR-2型を個人専用機とし、残りの1機は開発チームのもとに残されたといいます。
そのロバート・ギリアム機は、彼のパーソナルカラーである青と黄で塗装されていました。これには、彼の好物であるジェリービーンズの色が反映されているのだとか。
「ROBOT魂〈SIDE MS〉MS-06R-2 ロバート・ギリアム専用高機動型ザクII ver. A.N.I.M.E.」は、8800円(税込)、2026年6月発送予定とのことです。
