Photo:Sirabee編集部前千葉ロッテマリーンズ監督の吉井理人氏が11月29日、元近鉄バファローズ・阿波野秀幸氏のYouTube『阿波野チャンネル』に出演。来シーズン以降に活躍すると思うピッチャーを語った。
■今後活躍する投手は?スタッフから「今後活躍すると思う選手」を質問された吉井氏は「パ・リーグ中心にしか見てないんで、正直セ・リーグはあんまりわからないんですけど、ファイターズの達孝太と福島蓮。この右の2人は相当やると思います」と日本ハムの達と福島を挙げる。
理由については「投げているボールがもう天下一品ですね。とくに真っすぐ。わかってても前に飛ばせない」と説明した。
関連記事:元ロッテ監督・吉井理人氏、1年目から指導した佐々木朗希の衝撃 「全力で3球投げたら…」
■2人の能力を大絶賛吉井氏は達のピッチングを「達のほうはエクステンション(投球をする際に、プレートからリリースの位置までのホームベース方向への距離)。プレートから離す位置までが長いんですよ。角度もあって、打ちづらいですよ。実際、CSでも結果出しましたしね」と分析。
さらに「福島はテイクバックが独特で、あんな球筋はバッター見たことないと思う。見づらいフォームで良い球投げますよ。良いピッチャーですね。ファイターズはもしかしたら投手王国が出来上がるかもしれないですね」と語っていた。
一方、阿波野氏は読売ジャイアンツの井上温大と中日ドラゴンズの金丸夢斗を挙げた。
関連記事:元ロッテ監督・吉井理人氏、1年目から指導した佐々木朗希の衝撃 「全力で3球投げたら…」
■プロ野球記録を樹立した達吉井氏が絶賛した達は、天理高校から2021年ドラフト1位で入団。今季は2軍のイースタン・リーグで結果を残し、5月に昇格。そこから6連勝し、2024年の1勝と合わせて「デビューから全て先発登板での連勝」を7に伸ばし、プロ野球新記録を樹立した。
後半戦は打ち込まれるシーンもあったが、194センチの身長から投げ下ろすストレートは威力十分。来年は日本ハムのエースに成長することが期待される成績だった。
関連記事:元ロッテ監督・吉井理人氏、1年目から指導した佐々木朗希の衝撃 「全力で3球投げたら…」
■5勝0敗の成績を残した福島一方の福島は青森県の八戸西高校から2021年の育成1位でファイターズ入り。今季はシーズン後半から1軍に上がり、5勝0敗で、クライマックスシリーズでも好投した。
達同様190センチの身長と小さなテイクバックの独特なフォームから繰り出す直球と鋭い変化球が武器の有望株だ。日本ハムは2人以外にも柳川大晟、畔柳亨丞、細野晴希、柴田獅子など球の速い若手投手が揃っており、「投手王国」になる可能性もある。
吉井氏が今年まで監督を務めた千葉ロッテマリーンズの選手が出てこなかったのは少し残念ではあるが、敵軍から見ても日本ハムの投手陣は魅力的に映ったようだ。
関連記事:吉井理人氏、近鉄バファローズ時代の“怖かった先輩”を告白 「体のでかいパンチパーマの…」
【今回の動画】吉井氏が語る今後活躍する投手■執筆者プロフィール佐藤俊治。Sirabeeには2015年11月から参画し、月40本程度プロ野球関連記事を執筆中。YouTubeで発信する野球評論家ウォッチャーでもある。野球は高校からメジャーまで年間50か所以上で現地観戦。プロ野球の贔屓チームはなく、どこのチームのファンでもない。「あの選手、あそこに行ったんだ」という目線で見守っている。
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)