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「政界の119番」林芳正官房長官が「自民党総裁選で2位へ猛攻勢」に水を差す石破茂首相の「勝手なこだわり」

「政界の119番」林芳正官房長官が「自民党総裁選で2位へ猛攻勢」に水を差す石破茂首相の「勝手なこだわり」

 自民党総裁選(10月4日投開票)で誕生日(1月19日)をもじって「政界の119番」の異名を持つ林芳正官房長官が、2位入りに向けて攻勢をかけている。国会議員票がトップの小泉進次郎農水相に次いで2位につけ、50人を超すなど、勢いがある。高市早苗前経済安全保障担当相をかわして2位に入り、小泉氏との決選投票に残りたいところだ。

 ところが、それに水を差すようなニュースが、ニューヨークから入ってきた。国連総会に出席するためニューヨークを訪れている石破茂首相が戦後80年にあたり、発表の時期を探ってきた「80年見解」について、総裁選終了後の10月中に発表する方針を固めた、との報道が相次いだからだ。

 林氏は官房長官として、石破首相を補佐する立場にある。自民党内には保守系議員を中心に、戦後70年談話で歴史問題は決着したとして「80年談話」や「80年見解」には反対意見が多い。

 石破首相は就任前から「なぜ戦争に突っ込んだのか。防ぐことができなかったのか」と、見解発表に強いこだわりを持っていた。党内の反対から8月15日に「80年談話」を出すことは断念したものの、自身の在任中になんとしてでも「見解」を出したい執念がある。

 そのため、林氏が説得したからといって、見解の発出を見送ることはないとみられるが、それでは官房長官としての役目を果たしていないと、党内から批判されるのは必至だ。

 林氏は歴代首相から実務能力を買われ、特に閣僚更迭などの緊急時にたびたび後任として指名され、無難にこなしてきた。「政界の119番」と呼ばれる所以である。
 だが、自身が「119番」が必要な時に、電話をかける相手はいない。自分自身で解決しなければならないのだ。

(田中紘二/政治ジャーナリスト)

配信元: アサ芸プラス

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