ラップのようなヘブンの言葉

(C)NHK
錦織が帰っても、帰らない小谷。目的はおトキなのだから、それはそうでしょう。
ヘブンが小谷に、「私が死んでも悲しまないで。ただの通りすがりの異人です」とおトキに伝えるよう言います。「通りすがりの異人」という言葉に一抹の寂しさを覚えるおトキ。表情がなんともいえません。
ラストのうぐいすを相手に、「あんたとの距離のほうが縮まっちょるかもね」というのもよかったです。
話は小谷に戻って。おトキと怪談ランデブーの約束をとりつけます。盛り上がる2人に、寝ていたはずのヘブンがふすまを開けて「コタニ! シャラップ!」と2人の元に近づいてくるヘブン。

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「ワタシヤマイ アナタミマイ」、そして、英語で「楽しくおしゃべりなんておかしい」と。すみませんと謝る小谷に、「アバヨ、アバヨ!」と帰れのジェスチャーをして怒りを露わにしました。
寒いのに、わざわざ布団から出てきて、小谷に文句を言うヘブン。これは嫉妬ではないかと思ったり。「ワタシヤマイ アナタミマイ」、ラップのようなヘブンの言葉に笑ってしまいました。
小谷がおトキを好いているとおサワから訊き、こちらも盛り上がる松野家。「おトキには内緒に」とおサワが口止めすると、「だったら、おサワちゃんが内緒にしとかんと」「まったくじゃ。すべてワシら喋っとる」「おサワちゃんって意外とお口が軽いのね」と松野家の3人。
おサワの「面目ございません」で、こちらもひと笑い。演技達者の俳優が揃うと、何気ない会話からも笑いが生まれてきて、それも楽しみです。
(桧山珠美/TVコラムニスト)
