
いまや誰にとっても身近な存在であるAIを、最新テクノロジーが生みだした悪魔として描く本作。カーティスは、愛する妻と3人の子どもたちと共に、忙しくも充実した日々を送っていた。ある日、ひょんなことから最新の家庭用AI機器“アイア”を引き取ることになるが、それは想像を絶する悪夢のはじまりだった。父親のカーティス役は、「スタートレック」シリーズ、「search/サーチ」のジョン・チョウ。彼の妻メレディスをキャサリン・ウォーターストンが演じ、キース・キャラダイン、デヴィッド・ダストマルチャンといった新旧実力派が脇を固める。監督は『アバウト・ア・ボーイ』(02)のクリス・ワイツが務め、恐怖と絆の緊迫した家族ドラマを演出した。
今回到着した特別映像は、生活をより快適にするため、次世代型デジタルアシスタントのAIの“アイア”がカーティス家にやってきたシーンからはじまる。父カーティス役のチョウは「アイアは万能です。世界中の膨大な情報にアクセスできる。子どもの寝かしつけも支払いも。最初は楽しい物語だけど、それが一変する姿が恐ろしい」とコメント。“アイア”を開発した会社に属するライトニング役のダスマルチャンは「予定も買い物リストも管理してくれる。やがて生活を知り尽くして個人を改善してくれる。思いもしなかった部分まで」と、それぞれAIが自我を持ち人間への支配を増長していく恐ろしさを吐露した。
さらに公開を前に、本作を鑑賞した著名人から“最恐コメント”が到着。元でんぱ組.incの相沢梨紗は「AIスリラーの極地の一つに到達」、精神科医の名越康文は「AIは人間の未来に嫉妬しているように見える」、人間食べ食べカエルは「実体を持って襲ってきてくれたらどんなに楽か……」、野水伊織は「現在の私たちと地続き」とコメント。またミミカ・モーフは「それが幸福か終末の始まりか」と、本作が放つ“AIによる洗脳の恐怖”をより一層際立たせるコメントを寄せた。
自我を持ちはじめるAIは家族にどのような運命をもたらすのだろうか?彼らの行方に期待が高まる。
■<著名人コメント>
●相沢梨紗(タレント)
「多くの面倒ごとをAIに頼っている我々だから感じる恐怖が、85分というコンパクトな尺にたっぷりと詰め込まれていた!『AIスリラーの極地の一つ』に到達してしまったように感じる。人間の理解がおよばぬ域に達したAIは、すでにクラウドに潜み、世界を支配する機会を伺っているのだろう。AIのご機嫌をうかがいながら生きる未来は、まもなく訪れるのかもしれない…」
●名越康文(精神科医)
「この映画のなんとも言えない恐怖。AIが人間を支配しようとしているわけではないだろう。それでもAIは人間の未来に嫉妬しているように見える。先回りしてデータで取り囲み、人間の息の根を止めようとする」
●人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
「AIアシスタントが巧みな受け答えと優れた管理能力で使用者の心に取り入る。気づけばすっかり支配下に。直接的な攻撃をすることなく、人々の意思を壊していく様が恐ろしい。実体を持って襲ってきてくれたらどんなに楽か…」
●野水伊織(映画感想屋声優)
「家庭という安心できる場所に潜む異分子がいかに恐ろしいものか、テクノロジーを通してじっとりと描きだすイマドキホームインベージョンスリラー。あえて派手な演出に頼らないこと、ジョン・チョウが実直な父親を体現していることで、現在の私たちと地続きだと感じさせるようなリアルなスリルに翻弄される」
●ミミカ・モーフ(ホラー映画紹介Vtuber)
「AI文化初期の歪な不気味さと、新たな人工の道しるべが混交するAIの恐怖と救済。様々な道具を作り進化した人間。しかし人はなにかに支えられないと生きられない弱い生き物。そしてその結果、人間はより逃げ道のない、究極の道しるべを得たのかもそれが幸福か終末の始まりかはみなさまでお確かめください…」
文/鈴木レイヤ
