アラフィフの歳になって、ふと鏡を見ると顔のあちこちにイボができていることに気づいた私(耕平)。気がつけば顔中のあちこちに現れるようになっていた。
「さて、どうしようか……」と思いネットで調べたところ、美容クリニックでの除去なら1mm範囲で約10000円かかると知る。全部除去したら、それなりの費用がかかるのではないだろうか? と半ば諦めていたところ、友人から「皮膚科なら保険適用で安くなる場合があるよ」という情報を入手。
「本当か?」と思いながら、皮膚科に行って相談してみることにした。そこから私の顔面を覆うイボはどうなったのか? あくまで一個人の体験であるが、リアルな経過をお届けしよう──。
・老化によるイボ
実はイボに関しては、40代前半から気になっていた。ただ、クリニックに行って取ろうとまでは思わず、そのまま年齢を重ねてしまった。
ただ年々増え続けるし、肥大していくイボがさすがに気になってきて、以前友人から聞いた情報を頼りに近所の皮膚科を訪問。
顔のイボについて相談してみると、医師からこんな診断が下った。
「あぁ、これは老化によるイボですね」
私の顔にできていたのは、加齢とともに現れる典型的な「老人性イボ」と呼ばれるものだった。紫外線の蓄積ダメージや皮膚の老化によって生じるもので、特に珍しいことではないという。
「液体窒素による冷凍療法で除去できますよ」
液体窒素による冷凍療法とは、マイナス196℃の液体窒素を患部に直接当てて、イボの組織を凍結させて除去する方法とのこと。
1回の治療は1分もかからないが、凍らせるので痛みはある。ただし、費用は保険適用内で1回の治療で1000円を少し超えるくらい。治療するかどうかを聞かれたので、「やります!」と即答した。
・予想以上に目立った治療痕
初回の液体窒素治療を受けたのは、6月初旬。痛みは確かに感じたものの、一瞬なので十分我慢できる程度だった。
しかし治療後、時間が経つにつれてイボが凍傷を起こしたかのように腫れ上がり、むしろ治療前より目立つようになってしまった。
「これ、本当に良くなるの……?」
不安になりながらも、2回目の治療で医師からは「一時的なものですから」と言われ、とりあえず様子を見ることにした。治療部位は絆創膏などで保護する必要もなく、普通に洗顔もできるという。
2回目の治療を終えても、まだイボは健在。むしろ、肥大して赤みが増していた。
「本当に大丈夫かよ……」と後悔の念が頭をよぎる。ただ、ここで諦めるわけにもいかず、その後も週に1度のペースで通院を続けた。
