Photo:秋山はじめ/Sirabee編集部商品のバリエーションが増えるということは、選択肢が増えるということ。ユーザーにとっても嬉しい事態だが、逆に「どれを選べば良いか分からない」という複雑化を招くケースも。
今回は、日本が世界に誇る「ヒートテック」のバリエーションに注目したい。
■3種のヒートテック、どれを選べば良い?10月下旬、全国的に冬を思わせる寒さが到来し、多くの人がヒートテックを引っ張り出した。すると、それに呼応するかのように、ユニクロ公式が「要保存!」と題し、3種のヒートテックの着用目安が分かるポストを投稿。
【要保存!】
3種のヒートテック、着用の目安🌡️🌡️20℃〜5℃
❤️🔥ヒートテック🌡️15℃〜 -5℃
❤️🔥❤️🔥極暖ヒートテック🌡️10℃〜 -20℃
❤️🔥❤️🔥❤️🔥超極暖ヒートテック pic.twitter.com/r6VHOCmFye— ユニクロ (@UNIQLO_JP) October 20, 2025
曰く、20℃〜5℃の気温ならば通常のヒートテック、15℃〜 -5℃ならば極暖ヒートテック、そして10℃〜 -20℃ならば超極暖ヒートテックが適しているという。
各ヒートテックの使い分けがイマイチ理解できていなかったユーザーからは「分かりやすくて助かる」「公式がこういう表を出してくれるの、ありがたい」「お店で買う時、使い分けが分からなくて困ってた。真冬の気温ではなくてもヒートテックは使えるのか」など、感謝の声が多数寄せられていた。
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■「極暖」と「超極暖」、着たことある?このように、大きく分けて3つのバリエーションが展開されているヒートテック。しかし、前出のように「よく分からないから、とりあえず普通のヒートテックを買っている」というユーザーも少なくないだろう。
以前Sirabee編集部では、全国の10~60代の男女552名を対象としたアンケートにて、ヒートテックに関する意識調査を行ったことがある。

その結果、「極暖」を着用した経験がある人は全体の33.9%、「超極暖」着用経験者は全体の14.7%と判明したのだ。

やはり「超極暖」という名前の強さに尻込みしてしまった人が多いのだろうか。じつは記者自身、暑がりであるため、これまで「極暖」「超極暖」を避け、通常のヒートテック1本で冬を乗り越えてきた。
しかし、「極暖ヒートテックコットン」が発売されたのを機会に「極暖」を着用してみたところ予想以上に心地良く、今では「通常」と「極暖」の二刀流である。そんな記者でも「超極暖」は、室内では逆に暑そう…という理由から、今なお未体験である。
ちなみにユニクロ公式によると、通常のヒートテックと比べて「極暖」は1.5倍、「超極暖」は2.25倍温かいとのこと。
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■最強のヒートテック、満を持して誕生興味深いのが、世代ごとのヒートテックへの探究心。

例えば「極暖」も「超極暖」も、最も着用経験率が大きいのは10〜20代男性となっている。

一方、以降の世代では女性の方が着用経験率が高く(60代の「超極暖」着用率を除く)、トータルでは「極暖」「超極暖」共に、男性より女性の着用率が高いと判明したのだ。
やはり、女性の方が冷え性になりやすいと言われていることと関係があるのかもしれない。また、前出のユニクロのポストを見ても、男性向けより女性向けのヒートテック商品の方が、数が多いことが分かる。
なお、ヒートテックシリーズの歴史について、ユニクロ広報は「通常のヒートテックは2003年、メンズ向けのインナーとして登場しました。『極暖』は2013年から、『超極暖』は2016年から販売開始されました」と、説明していた。
つい最近出たばかり、と思いきや「超極暖」も来年で誕生から10年を迎えるのか…。
そして2024年にはウィメンズで「極暖ヒートテックカシミヤブレンド」が誕生。その性能について、ユニクロ広報は「カシミヤを9%配合しており、ほどよい透け感がある素材で、極上の滑らかさと、ふんわり感を実現した最新ヒートテックです」と、太鼓判を押している。
Photo:秋山はじめ/Sirabee編集部今年、2025年からはメンズ向けも展開されているのが非常に嬉しい。記者も袖を通し、通常のヒートテックより薄く感じられる質感に関わらず、極上の温かさと肌触りの良さを実現した性能に心底感動してしまった。
「極暖」ヒートテックを未経験の人は、ぜひ最新の「極暖ヒートテックカシミヤブレンド」から試してみてほしい。
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■執筆者プロフィール秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ヒートテックの研究に余念がなく、多数のユニクロ取材記事を手がける。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年11月11日~2025年11月17日
対象:全国10代~60代男女552名 (有効回答数)
