2022年から巨人3軍監督として若手を育成し、今年退任した駒田徳広氏が描く「監督像」は、他とはちょっと違うものだった。いわく、
「監督をやられる方っていうのは、体育会系の熱い方と、すごく理屈をピシッとして選手を納得させるタイプの人、僕はもうひとつあるなと思って」
元巨人・岡崎郁氏のYouTubeチャンネル「アスリートアカデミア【岡崎郁公式チャンネル】」の12月2日の動画で語ったものだ。
では、自身が3軍監督として演じてきたのはどんな指揮官だったのかといえば、
「監督って、マヌケって人もあっていいんだって。『あなたのトレーニングのプレゼンっていうのは全部採用だから、全部言ってみて。ああ、それいいね。ああ、それいいね』って言ってるだけで。この人、何考えてるのかな。何も考えてないんじゃないのかなって。今の若い選手を見てると、マヌケでいてあげないと、特にジャイアンツっていうチームは、強いお父さんなんですよ。強いお父さんの家の息子っていうのは、おとなしいんですよ。良い子なんですよ。もし悪いことする時は、親のいない場面なんですよ。親のいる前でやんちゃやれるっていう子は、親が許してる部分が多いんです。今、ジャイアンツの育成を見てて、やんちゃに育てないと面白くなくなってきてる気がして」
駒田氏は1980年ドラフト2位で巨人入り。1984年から監督になった王貞治氏に本塁打を期待され、一本足打法の習得に挑む。王氏の師匠である荒川博氏の自宅に通ったが、半ば逃げ出すような形で習得には至らなかった。
その後日談として、
「王さんから『70%の選手だな』と言われた」
そう苦笑交じりに明かした駒田氏だが、通算2006安打で名球会入り。通算打率2割8分9厘は立派な数字だ。
銅像の「考える人」にちなんで「ロダン」と呼ばれた駒田氏が、考えた末の3軍監督像だったに違いない。
(所ひで/ユーチューブライター)

