最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
若くして欧州3か国を渡り歩いたアタッカー。斉藤光毅が“ラグビーみたいにタフ”なイングランドで奮闘する日々【インタビュー】

若くして欧州3か国を渡り歩いたアタッカー。斉藤光毅が“ラグビーみたいにタフ”なイングランドで奮闘する日々【インタビュー】


 イングランドの地で2シーズン目を迎えている日本人アタッカーがいる。QPRの斉藤光毅だ。

 現在24歳のMFは横浜FCのアカデミー出身で、2018年3月に高校2年生ながら同クラブのトップチームに2種登録され、同年の夏にトップチームデビュー。その2年後にベルギー2部のロンメルに移籍し、ヨーロッパでのキャリアをスタートさせた。

 その後、22年6月にエールディビジのスパルタにレンタルで加入して2シーズンプレーし、昨夏に期限付きでチャンピオンシップ(イングランド2部)のQPRへと渡る。そしてこの夏、同クラブに完全移籍した若きサムライは、欧州の地で試行錯誤しながら研鑽を積んでいる。
 
「ロンメルからスパルタにはローンで移籍して、その契約が切れるタイミングでステップアップしたいという思いがありました。いろんなチームから声をかけてもらっていたなかで、最終的にQPRを選びました。チャンピオンシップは2部とはいえ、すごくレベルが高いと聞いていたので、成長できると思いましたし、加入の決め手は1番自分を欲してくれたからです。試合に出ることを最優先に考えました。

 しかし、国は違うとはいえ、1部から2部のクラブに移籍することに対して迷いはありました。またその当時、ハムストリングを怪我していて、チャンピオンシップは試合数も多く、タフなリーグだと聞いていたので心配もありました。でもどの国、どのチームを選んでも迷いは必ず出てくるものです。決めたからには選んだ道を正解にするしかない。結果を残して、そう思えるようにしたいと思っています」

 今夏に完全移籍に切り替え、QPRでの2シーズン目を迎えたなか、25年8月30日に行なわれたチャンピオンシップ第4節のチャールトン戦(3-1)で待望の今季初ゴールをマークした。自慢のドリブル突破から決めた鮮やかな一撃をこう振り返る。

「昨季の終盤に肩の怪我をして手術をすることになり、それからの日々がすごく苦しかったです。シーズンが終わってレンタル移籍の期間が終了し、先がどうなるかわからないなかで、オフの間もリハビリを続けていました。そしてQPRに完全移籍することが決まり、結果が出て本当に嬉しかったです」
 
 今や日本人選手が多くプレーするようになったチャンピオンシップの特徴についてはどのように感じているのか。

「本当にタフなリーグです。試合数が多く、連戦ばかりで移動も重なり、家に帰れない日が続くことも少なくない。また、本当にいろんな特徴を持ったクラブがあります。すごく蹴ってくるチームもあれば、ボールを繋ごうとするチーム、その両方をしてくるチーム。毎試合同じことをやっていてはダメで、相手に応じて対応しなければいけない部分も出てくるので、しっかりとした準備や分析が必要なところが難しい。

 ラグビーみたいにフィジカルを駆使してくる部分もあるので、Jリーグとの違いをすごく感じます。ポゼッションをするチームでは日本人の良さが生きやすいと思いますが、自分はどんなスタイルのなかでも活躍できて、中心になれるような選手になりたいです」
 
 若くして欧州の舞台に飛び込んだドリブラーは、そんな難しい環境のなかで成長を実感しながらも、常に高みを目ざす。

「イングランドに来て、強度は確実に上がったと感じています。一方で試合展開によってはフィジカル的にきつくなってしまうシーンが少なからずあるので、そこは戦い方も含めて改善しなければいけないです。そして何よりも結果が大事なので、しっかりとゴールとアシストをできるようにアイデアや嗅覚をつけていきたいですし、自分たちがボールを持てないゲーム展開の時でも、どうゴールに絡んでいくか。そこはもっと成長していきたいです。

 ベルギー、オランダ、イングランドと渡り歩いてきて、一歩ずつ進化できているとは思いますが、常に上を見ていたいので、まだまだ全然ダメだという気持ちのほうが強いです。自分の調子が良い時は成長したと感じますが、上手くいっていない時に『ちょっと戻っているな』という感覚になることもあります。そうなった時の対処法を身につけていかなければいけない。日々模索しながら努力を続けて、気がついたら成長しているというのが大事だと思います」

※後編に続く。次回は12月5日に公開予定です。

取材・構成●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

【画像】どこもかしこもデザイン刷新! 世界各国の北中米W杯“本大会用ユニホーム”を一挙公開!

【画像】日本は何位? 最新FIFAランキングTOP20か国を一挙紹介!“アジア2位”が20位に浮上、トップ10から転落した強豪国は?

【記事】「中国の皆様にお詫び申し上げます」中国から批判殺到でブライトンが削除&謝罪した三笘薫に関する投稿はなぜ行われたのか。クラブ関係者は「純粋なミス」
配信元: SOCCER DIGEST Web

あなたにおすすめ