松本人志=「性加害擁護」という風潮

大悟/千鳥(C)日刊ゲンダイ
さらに叩かれているのが、Kis-My-Ft2の二階堂さんだ。「DOWNTOWN+松本さんが!いらっしゃる!動いている!話している!感動です!62歳の再デビュー!」とSNS上で大歓喜していたのだが、コメント欄は中岡さんよりはるかに荒れている。
「女性ファンに支えられている仕事のくせによく言えるな」「事務所はなぜ削除しないの?」などをはじめ、二階堂さんに対して人格否定するポストも多い。
今の芸能界では、松本さんに触れようものなら「性加害を容認している」とのレッテルを貼られてしまう危険性すらあるのだ。
また、「自分の好きな芸人には出てほしくない」というファンの運動も起こっており、特に若手芸人は喜んで出られないような空気になってしまっている。少し前なら「松っちゃんと共演できたら芸人辞めてもいい」という人間がゴロゴロいる世界だったのに、無常を感じてしまう。
『酒のつまみ』で千鳥・大悟さんが松本さんのコスプレをしたことでトラブルになり、降板してしまうという事件もあった。松本さんの地上波はもう難しいのだろうか。
お笑い界の行く末はどうなるか

(C)日刊ゲンダイ
今後はDOWNTOWN+がコンテンツの面白さだけで、この厳しい逆風をひっくり返せるのかが注目すべきポイントだ。
もし松本さんが「面白さ」だけで今の厳しい状況を変えられるなら、失墜しかけた王者の座は揺るがないものになると思う。
だが、変えられないのであれば、お笑い界の在り方も大きく変わっていくだろう。行く末を見守りたい。
(帽子田/芸人、ライター)
