新制服に隠された“個性”や“多様性”を表現する仕掛けとは?
--「自己表現の余地」というポイントは、特に現代の若者にとっては大切な要素になりそうです。
飯田さん:その通りです。我々もその点は強く意識しています。
例えば、髪色の自由化として、赤や青といった鮮やかな色も可能とし、働く方々の意欲的な自己表現を後押ししています。さらに、小物による個性表現として、制服のベースカラー以外の部分、例えばスカーフ・ベルト・靴・靴下については基本的に色を自由に選べます。
それと同時に、『統一感の中の自分らしさ』というコンセプトに基づき、最大2色までというルールを設けることで、節度ある多様性を表現できるようにしています。
--絶妙なバランス感覚ですね。
飯田さん:そんな中でも、従業員の個性を最もユニークに発揮する仕組みが、ポーチへのアクセサリー装着の許可です。
業務で使用するポーチには、キーホルダーやお気に入りのバッジなど、遊び心のあるアクセサリーの装着が可能です。これは従業員の個性を発揮するだけでなく、お客様やスタッフ同士の自然な会話のきっかけを生み出す仕掛けとしても機能しています。
--確かに、こういった細かいことがコミュニケーションのきっかけになること、よくありますよね!
新制服の導入による社内コミュニティ活性化とモチベーション向上
飯田さん:新制服の導入以来、従業員からは期待を上回る大変良好な反応が得られています。
特に顕著なのは、社内コミュニティの活性化です。「#好きを着こなせ」というハッシュタグのもと、従業員がそれぞれの個性的な着こなしやアレンジ写真を投稿し、「これ可愛い!」「こんなつけ方に挑戦してみたい」といった創造的な交流が活発化しています。
これにより、店舗を越えたコミュニケーションが促進され、社内全体に一体感と活気ある雰囲気が広がっています。
--制服が毎日楽しく働くモチベーションとして機能している証拠ですね。
飯田さん:機能面についても、「最高に動きやすい!」「ポケットが増えて本当に便利になった」といった、「業務中のストレスが軽減された」という具体的な喜びの声が多数寄せられています。
さらに、お客様からも「スタイリッシュになったね」「かっこいいね」といった温かいフィードバックがありました。こういった反響は、従業員の自己肯定感や、接遇時の自信につながるのではないでしょうか。
