20年前、誰がこんなに日本で韓国料理が流行ると想像しただろう? 今では「サムギョプサル」があたり前に通じるし、まさかコンビニでソジュ(焼酎)が売っているとは。生まれが日本である在日韓国人の私は率直にビビっている。
さて、つい先日のこと。ちょっとした用事があり、私は新規の韓国料理店を訪れた。その際、壁に貼ってあったのが「チャドルバギ食べ放題(3300円)」である──。
・まあまあ最近の料理
今から30年ほど前、私がソウルに留学していた頃の話。当時の韓国食はトレンドの流れが目まぐるしく、とんでもない勢いでグルメブームが入れ替わっていた。
先日までサムギョプサル専門店だったお店が、気付けばチキン屋に……なんてことはしょっちゅうで、その遺伝子は今でも多少は息づいているのだろう。正直、私自身は韓国食のトレンドを追い切れていない。
・チャドルバギ
だがしかし「チャドルバギ」は流石に知っていた。チャドルバギとは薄切りにした牛アバラ肉の焼肉のことで、さっと焼いて食べることから「韓国式焼きしゃぶ」としても知られている。
私がチャドルバギを知ったのは2年ほど前だろうか? どのお店で食べても安定的に美味しいため、今では多くの韓国料理店で提供されている印象だ。
一方で「チャドルバギ食べ放題」は初めてだったため興味津々。一般的にチャドルバギは1人前1500円くらいはするから、3300円なら余裕で元が取れそうな? これは挑戦してみるしかあるまい。
