ファビオ・クアルタラロは、競争力のないヤマハのパッケージでいくつかの傑出したパフォーマンスを発揮したにもかかわらず、2025年シーズンに10点満点中5点という控えめな評価を与えた。
今季のヤマハは、MotoGPのマニュファクチャラーズ選手権でホンダに後れを取り、最下位となってしまった。クアルタラロが計5回ポールポジションを獲得し、スプリントと決勝で3度表彰台を獲得したのにもかかわらずだ。クアルタラロはヤマハ陣営の中で唯一安定してトップを走り、他のヤマハライダー3人の合計ポイントよりも多くのポイントを稼いだ(201対190)。
イギリスGPで、クアルタラロは2022年以来となる優勝寸前まで行ったが、首位走行中のマシントラブルでリタイアに終わり、久々の勝利はお預けとなった。
自身のパフォーマンスは印象的だった一方で、クアルタラロはマシンの限界に不満を抱き、シーズンに満足するどころではなかった。
バレンシアでの最終戦後、今シーズンの評価を聞かれると、26歳のクアルタラロは「1から10で言うと? 5だ」と答えた。
「自分たちのバイクで結果を出すのがどれだけ難しいかは分かっている。でも、今シーズンは特に記憶に残るような大きな出来事はなかった」
クアルタラロは、2025年シーズンが彼に与えた精神的負担を理由に、バレンシアGP後に休息が必要だと改めて主張した。
「自分たちが望んでいるようなところで争うことができていない。常に100%の力を出し切っているが、時には4番手、時には6番手、時には10番手、時には下の方で戦うことになる」と彼は語った。
「でも、シーズンを終わらせて、少し離れて、いろいろなことを考える必要があったので、(冬休みは)素晴らしい時間になると思う」
クアルタラロとヤマハの契約は2026年シーズン末まで。契約更新はヤマハが新しいV4バイクで好調なスタートを切ることができるかどうかにかかっている。
V4プロジェクトを成熟させる時間が必要かと問われたクアルタラロは、「時間はない。ただ、うまく機能するように努力したいだけだ。もしうまくいかないなら、変化を起こす時が来るだろう」と答えた。

