
本作は、神戸の廃神社で大学生たちが次々と“神隠し”のように失踪する事件をきっかけに、韓国からやって来た祈祷師ミョンジンが調査に乗りだし、“悪しき存在”の正体に迫っていくシャーマニズム・ホラー。生まれながらに祈祷師となる宿命を負いながら、消えない“過去の影”に囚われる主人公ミョンジンを演じ、キャリア初のホラーに挑むのは、アジアを代表するアーティスト、俳優のジェジュン。神と悪魔の狭間に立つダークヒーロー像を圧倒的な存在感で体現している。
そしてメガホンをとるのは、『658km、陽子の旅』(23)で第25回上海国際映画祭最優秀作品賞、最優秀女優賞、最優秀脚本賞の三冠を受賞し、『#マンホール』(23)では第73回ベルリン国際映画祭、第27回富川国際ファンタスティック映画祭に正式招待されるなど、国内外で高い評価を獲得し続ける熊切監督。これまで人間の本質や極限状態における感情の機微を鋭利に描いてきた熊切監督が、ミステリージャンル専門の製作会社ミステリー・ピクチャーズとタッグを組み、これまでにない独創的なホラーを創り上げた。また、本作は第28回富川国際ファンタスティック映画祭「マッドマックス」部門にも出品され、熊切監督とジェジュンの初タッグによる“神戸オールロケ”という点でも大きな話題を呼んでいる。
共演として、大学生たちが参加する日韓文化交流プロジェクトの責任者を務め、過去にミョンジンと特別な関係だったユミをコン・ソンハが、神戸でユミと学生たちを助ける地元の牧師ハンジュをコ・ユンジュンが演じる。さらに連続テレビ小説「ブギウギ」や、第92回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞を受賞した『愛しのアイリーン』(18)など、話題作に多数出演する名バイプレイヤー木野花が、ユミや学生たちが過ごす下宿先の大家サトウとして脇を固め、物語に深みを加えている。
あわせて解禁された場面写真では、ミョンジンが祈祷師の祭具である鈴を手にし、真剣な眼差しでなにかを見つめている姿が捉えられており、その張り詰めた緊張感がひしひしと伝わってくる。
そして、12月5日からは今回解禁された場面写真を採用したムビチケ前売券(カード)の発売が決定。第1弾特典として、数量限定でジェジュン本人から提供されたメイキング写真を採用したフォトカードが付いてくる。第2弾以降の詳細は公式Xなどで順次更新予定とのこと。
悪魔祓い、ホラーの枠を超え、信仰と情念が織り成す新たなシャーマニズム・ホラー『神社 悪魔のささやき』。祈りが呪いに変わり、悪しき存在が目を覚ます瞬間をその目に焼き付けよう!
■<コメント>
●ジェジュン(ミョンジン役)
「熊切監督と共に、全編日本で撮影したこの作品をみなさんにお届けできることを、とてもうれしく思っています。ホラー映画への挑戦は大きなプレッシャーもありましたが、俳優として新しい扉を開くような貴重な体験になりました。ぜひ劇場でその空気を感じてください」
●熊切和嘉(監督)
「子どものころからホラー映画が大好きで、いままでにも何度となくホラーの企画が立ち上がっては消えていったのですが、今回はひょんなところからチャンスをいただき、初ホラーが実現しました。撮影した廃神社はいわくつきの場所で、クランクイン前のお祓いでも宮司さんから『本当によくない場所での撮影ですので』と、『禍(わざわい)』に気をつけるよう忠告されました。現場も思いだしたくないくらい壮絶だったのですが、それ以上に映画がやっと完成したいま、それを強く実感しています。どうやら本当に禍(わざわい)のようなものが映画に焼き付いてしまったように思えてなりません。ぜひスクリーンでそれを体験してみてください」
文/サンクレイオ翼
