放送開始からわずか1年、早々と打ち切りが決定したのは、フジテレビの朝の情報番組「サン!シャイン」である。2026年3月いっぱいでの終了の裏には何があったのか。
谷原章介が前番組「めざまし8」からスライドする形でメインキャスターを担当。メイプル超合金のカズレーザーや武田鉄矢などを曜日別スペシャルキャスターに起用して、今年3月31日にスタートした。9月29日からは佐々木恭子アナウンサーが、新たにキャスターに加わっていたのだが…。
放送終了を決めた理由は、視聴率の伸び悩みだった。
「打ち切りが報じられる前日、12月3日の平均世帯視聴率は3.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。それに対して同時間帯の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)は10.0%、「あさイチ」(NHK)は8.0%でした。連日、大差をつけられてしまっているので、局内では『予算の無駄使い』と言われている。谷原の司会ぶりは相変わらず安定感がなく、武田の的外れもはなはだしい発言はもはや、何の意味があるのかと…」(フジテレビ関係者)
気になる後継番組だが、4月期の改編で、現在は午前8時14分まで放送している「めざましテレビ」の枠を一定程度、拡大。「サン!シャイン」の枠は9時50分まであり、残りの空き時間は調整中だという。
年明け早々、元タレント・中居正広氏をめぐる一連のスキャンダルで苦境に陥ったフジテレビだが、その後、役員を総入れ替えして改革の真っただ中。11月には不適切な経費の請求があったとして、女性役員の辞任を発表していた。
コンプライアンスを厳格化しているだけに、「サン!シャイン」の打ち切りには、低視聴率以外の理由が囁かれているというのだが…。
「谷原の所属事務所社長が暴力団幹部の土地取引に関与していた、という『黒い交際』が10月に報じられました。そうした疑惑がある事務所のタレントを朝の顔にしてはおけない、という判断が下されたのかもしれません。低視聴率という大義名分があったので、もはや打ち切り以外に選択肢はなかった、と」(放送担当記者)
谷原の胸中や、いかに。
(高木光一)

