2025年もさまざまなニュースやイベントが話題となりましたが、人々が実際に“足を運んだり、体験しようとした予定”には、その年らしい空気が色濃く表れるものです。予定アプリ「TimeTree」では多くのユーザーが日々の予定を登録していますが、その膨大なデータからまとめられた“1年の予定トレンド”が発表されました。
ランキングの中で最も存在感を放っていたのが「万博」です。4月の開幕以降、イベントのたびに盛り上がりが広がり、閉幕前には予定を登録する人が一気に増えた様子が読み取れます。今年を象徴するキーワードに選ばれたのも納得の勢いです。
そのほか、ちいかわやゲーム、花火大会、人気アニメの映画化、アサイーや麻辣湯といったフードの流行など、生活者の“行きたい・楽しみたい”気持ちが反映されたテーマが並びました。マイナンバー関連の手続きや国勢調査などの社会的イベントが上位に入っている点も、2025年ならではの特徴といえそうです。
日常を記録した“予定”という視点から眺めると、今年の流行や関心ごとがより立体的に見えてきます。ここからは、6つの部門から選ばれた注目ワードをまとめながら、2025年の“世の中の気分”を振り返ります。
今年の予定トレンドが見える「TimeTreeデータ」の特徴
日々の予定を多くの人が記録するカレンダーアプリには、その年の動きや関心が自然と反映されます。今回まとめられた年間トレンドも、膨大な“予定タイトル”をもとに抽出されたものです。対象となったのは、2025年1月から10月のあいだに登録された国内ユーザーの予定で、前年より大きく伸びたテーマを比較しながら選ばれています。
予定は個人が自由に入力する性質のため、名寄せはせず、登録された言葉のまま集計されています。同時に、プライバシーが分からないように統計的な処理が行われているため、個人を特定できるような情報は含まれていません。
こうした“実際に人が動こうとした記録”をまとめることで、SNSの流行とは少し違った、生活のリアルな興味関心が見えてきます。2025年に話題となったイベントやブームが、予定データの中にもはっきりと表れていることが今回の結果から感じられます。
2025年を象徴したワードはやっぱり「万博」

2025年の予定データを象徴する存在として最も多く登録されていたのが「万博」でした。4月の開幕以降、会場に足を運ぶ予定を記録する人が徐々に増え、大型イベントが実施されるタイミングには一気に盛り上がりが高まっていたようです。音楽ライブや花火、ブルーインパルスの飛行など、多彩な企画が重なるほど“予定の山”がはっきりと現れていました。
さらに、閉幕が近づく9月頃になると、いわゆる“駆け込み”の動きも顕著になります。行くなら今のうちと考えた人が多かったのか、予定登録数が大きく跳ね上がる様子が確認されました。今年を象徴するキーワードとして「万博」が選ばれた背景には、こうした長期間の盛り上がりと、節目ごとの明確な反応があったと言えそうです。
数あるおでかけスポットの中でも圧倒的な存在感を見せた「万博」。2025年の“行動のトレンド”を語るうえで欠かせないテーマとなりました。
