セックスのあとに寒気を感じて不安に思う人もいるかもしれませんが、この寒気は「自律神経」や「ホルモンバランス」の変化による自然な反応とも考えられています。
この記事では、セックスのあとの寒気の原因と、からだを温めるためのセルフケア方法について、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに教えていただきます。
セックスのあとの“寒気”って実はよくあること?

セックスのあと、からだが冷えてゾクッとする感覚を覚える人は少なくないようです。
とくに20〜30代の女性は、仕事や生活のストレスなどで自律神経が乱れやすく、セックスという強い刺激のあとに体温調節がうまくいかなくなることがあると考えられます。
セックス中は興奮によって「交感神経」が優位になるため血流が増え、心拍数や体温が上がりやすくなります。
しかし、行為が終わると「副交感神経」に切り替わり、からだがリラックスモードに。
この切り替えが急すぎると、一時的に体温が下がり寒気を感じることがあるのです。
寒気の正体は“リラックスの反動”と“ホルモンバランス”だった!

セックスのあと後の寒気は、心とからだが一気に「緊張から解放された」サインでもあります。
これはリラックスの反動と呼ばれるもので、からだが休息モードに入る際に一時的に血管が収縮し、体温が低下する現象です。
また、セックスによって分泌されるホルモンも関係しているかもしれません。
行為の最中には「ドーパミン」などの興奮ホルモンが分泌され、終了後には「オキシトシン」や「プロラクチン」といった安らぎのホルモンが増加しやすくなると考えられています。
これらの急激な変化によってホルモンバランスが一時的に崩れると、寒気を感じやすくなるといわれているのです。
