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「顔色、キャベツみたいですよ……?」 127連勤の果てに会社を辞めた、20代男性の退職エピソード

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休職したリーダーの後釜として異動

 入社4年目、Sさんは初めての異動を経験します。IT系のニュースメディアへ移り、リーダーに上がったことでメンバー数人のマネジメントも業務に入ってきました。

「BtoBメディアに移って、仕事内容が大きく変わりました。IT業界の新商品の紹介や業界トレンドに関する有識者へのインタビューなどがメインで、全く経験がない領域だったので、しばらくは楽しみ半分・不安半分でした」

 ですが、Sさんが最も不安だったのは、実は仕事内容ではなかったと言います。

「実はこの異動、前任のリーダーが休職してしまって、その後釜だったんです。当然、休職理由は教えてもらえないので、前任者に何があったのか分からないまま、配属されました」

 ただ、この時は特に深く考えず「そういうこともあるのかな、くらいの認識でした」と語るSさん。実際、異動後しばらくは平穏だったそうです。

他社メディア記事の大量コピペが発覚

 ですが、やがてその原因を知る出来事に、Sさんは遭遇します。きっかけは営業からの内線でした。

「営業さんからいきなり『ちょっとこの原稿、急いで確認して』とエクセルのリストが送られてきたんです。それは前任者の時代に、ある企業と一緒にやっていた特集の記事一覧だったんですけど、先方から『このメディアのコピペじゃないのか?』という指摘が入ったんです」

 急いで確認すると、リスト内の100以上の記事が全て、何らかの他社記事のコピペだと発覚。クライアント企業は「今すぐ修正しろ」「期日までに修正しないと、既存の契約は全て解除させてもらう」と怒り心頭でした。

 なぜこのような事態になってしまったのかは「詳しくは話せません」とのことでしたが、Sさんは一つだけ教えてくれました。

「送別会で前任者から教えてもらったんですけど、当時のメンバーに大きな問題があったんです。業務フローを守らない、注意しても聞かない、勝手なことをやってトラブルを起こす、それを隠したままにする、判明しても謝らないとか。そのため、前任者はメンバーに仕事を回さないで、全て1人で対応して、最終的にパンクしてしまったんです」

 パンクの結果、前任者は納期に間に合わせるために、他社メディアの記事をコピペするという手段を取ってしまったそうです。

配信元: ねとらぼ

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