ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、角田裕毅が2026年のF1シートを得られなかったことを受けて、「復帰を願っている」と語った。
レッドブルはシーズン最終戦アブダビGPを前に、陣営2チームの2026年ドライバーラインアップを発表。アイザック・ハジャーがレッドブルに昇格し、角田裕毅がシートを失うことが明らかとなった。
レーシングブルズはリアム・ローソンが残留し、今季はF2を戦っていたアービッド・リンドブラッドがF1デビュー。シートを得られなかった角田が、テスト兼リザーブドライバーとしてレッドブル陣営に残ることとなった。
こうした状況を経験的に最も深く理解しているのは、同じような扱いを受けた元レッドブルのドライバーたちだろう。2020年末にレッドブルのシートを失い、2021年はリザーブドライバーとして過ごしたアルボンもそのひとりだ。アルボンは当時、アルファタウリで走っていた角田のコーチ役を務めていたことも有名だ。
「正直、僕はSNSを離れているから、今朝知ったばかりだ。でも確かに、ユウキは気の毒だね」
アルボンは、最終戦アブダビGPのメディアデーで角田のシート喪失について、そう語った。
「ユウキは極めて才能あるドライバーだと思うし、個人的にはF1で居場所を得るのにふさわしいと思う」
タイ国籍を持つアルボンは、同じアジア系ドライバーとして角田の肩を持っている側面があると認めつつ、自身がウイリアムズから復帰できたように、角田がF1に戻ってくる可能性は残っていると考えている。
「現時点ではリザーブドライバーだけど、チームで影響力を発揮する道を見つけられることを願っている。彼は、僕が2021年に経験した状況ととても似ている。分からないけど、そう思うんだ」
「まだチャンスはあると思う。アービッドやリアムがどんなパフォーマンスをするか次第だ」
「彼を今のポジションに置いた理由もそこにあると思う。まあ、僕にはバイアスがかかっているかもしれないね。パドックにいるアジア人仲間には、すごく偏った見方をしてるんだ。でも彼が戻れることを願ってる。才能はあると思うし、復帰する姿を見たいね」

