現地12月2日に行なわれたプレミアリーグ第14節、マンチェスター・シティはフルアムを5-4で下して2連勝を飾った。このアウェーマッチでアーリング・ハーランドは、同リーグ通算100得点目を挙げた。
17分、ジェレミー・ドクのクロスを力強くダイレクトで合わせて激しい点取り合戦の口火を切ったノルウェー代表ストライカーは、2022-23シーズン開幕戦のウェストハム戦でいきなり2ゴールという衝撃のデビューを果たして以降、リーグ111試合目で大台に到達した。
スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』のインタビューでハーランドは、「本当に大きな栄誉で、とても誇りに思う。当然ながら途方もない数字だ。『100ゴールクラブ』に入るのは素晴らしい」と喜びを表わし、自らのチームにおける役割を改めて強調している。
「シティのストライカーでいるのであれば、素晴らしい数字を残さなければならない。それが僕の仕事だ。もしそれができなければ人々は批判するべきだし、それが普通の関係だと思う。だから結局のところ、自分は結果を残さなければいけない」
新たな高みへの到達をさらに際立たせたのは、これがプレミアリーグ史上最速で成し遂げられたものだったから。これまでの記録は、イングランドのレジェンドストライカー、アラン・シアラーがブラックバーン時代の1995年12月(トッテナム戦)に樹立した124試合だった。同記録の新しいトップ10は以下の通りだ。
1位:アーリング・ハーランド(111試合)
2位:アラン・シアラー(124試合)
3位:ハリー・ケイン(141試合)
4位:セルヒオ・アグエロ(147試合)
5位:ティエリ・アンリ(160試合)
6位:モハメド・サラー(162試合)
7位:イアン・ライト(173試合)
8位:ロビー・ファウラー(175試合)
9位:レス・ファーディナンド(178試合)
10位:マイケル・オーウェン、アンディ・コール(185試合)
ハーランドの偉業に対し、ペップ・グアルディオラ監督は「もし私がチームに加入した際、誰かに『君は111試合で100ゴールを決める』と言われたら、『本当か? このリーグで?』と返しただろう。しかし、それをやり遂げた。馬鹿げた数字だ」と驚きを隠さず、賛辞を続けている。
「間違いなくプレミアリーグ史上最高のストライカーのひとりだ。ストライカーにとって数字こそが全てであり、彼の数字には一切の議論の余地がない。この国には、最高のストライカーたちが集まってくる。アーリングもそのひとりだ。私は、彼が成し遂げた偉業をうれしく思うし、この日を彼にもたらしたチームについてもうれしく思う。そして、これからもゴールを取り続けてほしい」
スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、「これは誰にとっても驚くようなニュースではないかもしれないが、ハーランドは『本職』において、実にとんでもなく優れている。2022年にシティに加入して以来、常識外れのペースでゴールを量産しているのだ。50ゴールには48試合で到達し、その圧倒的な勢いのまま、驚異的なスピードで100ゴールへと突き進んだ」と報じた。
さらに同メディアは、「リーグの総得点でシアラーの最多記録(260点)を追い抜くにはまだ長い道のりがある。また、ハーランドより多くのリーグ総得点を記録している選手は現在33人もおり、頂点に到達するためには先人たちを追い抜く必要がある。しかし、ノルウェー代表FWが1試合平均0.9ゴールというペースでプレミアリーグの守備陣を打ち砕いている現状を考えれば、新たな頂点を極めるのに、長い時間は必要ないかもしれない」と、さらなる偉業の達成にも期待を寄せている。
英国のスポーツ専門メディア『GiveMeSport』も、「シティで成し遂げた快挙は、ただただ驚異的。スランプの気配を見せず、毎週のようにゴールを重ね続けるハーランドは近年のプレミアリーグで最高のストライカーである事実を、疑いようもなく証明している。未来に目を向けても、彼を追い越す選手を想像するのは極めて難しい。トップの座は揺るぎないものになりそうだ」と称賛した。
構成●THE DIGEST編集部
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